, 会社設立時に必要な印鑑とは?種類も解説 | シェアマインド経営サークル

会社設立時に必要な印鑑とは?種類も解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

詳しく見る

会社設立の際に必要不可欠なアイテムの一つが「印鑑」です。設立後の各種手続きや契約において重要な役割を果たすため、正しい種類と用途を理解することが重要です。本記事では、会社設立時に求められる印鑑の種類やその用途について、分かりやすく解説します。

会社設立に印鑑が必要な理由とは

会社設立に印鑑が必要な最大の理由は、法人としての意思決定を第三者に証明するためです。登記や税務、銀行手続きなどにおいて、会社を代表する立場としての証明を印鑑で行います。

個人と異なり、法人には「法人格」があり、書類に押された印鑑が法人の意志とみなされます。そのため、正しく印鑑を準備し、管理することが信頼性のある会社運営につながります。


経営管理・組織運営のプロフェッショナル監修

●数々の会社経営から
多角的視点での企業支援!
●申請から導入まで
一気通貫で徹底サポート!
●問い合わせ・相談から申請まで
完全無料!

ピッタリな補助金・助成金が見つかる!

会社設立時に必要な印鑑の種類

会社設立時には、最低でも以下の3種類の印鑑を準備するのが一般的です。

印鑑の種類用途例登録の有無
代表者印登記申請、公的契約、銀行印鑑届など登録必要
銀行印法人口座の開設、金融機関との契約など登録不要(任意)
角印見積書、請求書、納品書などの社外文書登録不要

このほかに「社印」や「ゴム印」なども活用されることがありますが、上記3種類が基本となります。


代表者印とは

代表者印(実印)は、会社の登記申請時に法務局へ登録する印鑑です。会社の意思を法的に示す際に使われ、もっとも重要な印鑑とされています。

代表者印の特徴は以下の通りです。

  • 登記の際に法務局で印鑑証明書の登録が必要
  • 印鑑証明書の発行はこの印鑑に限定される
  • 丸型で直径18mm前後が一般的
  • 「株式会社○○ 代表取締役之印」などと彫刻される

この印鑑がなければ、登記手続きや重要な契約を結ぶことができないため、設立前に準備しておく必要があります。


銀行印とは

銀行印は、金融機関との取引に使用するための印鑑です。法人口座の開設時にはこの印鑑を届け出ることになります。

代表者印と同じものを銀行印として使うことも可能ですが、セキュリティや管理上の理由から、代表者印と銀行印は別々に作成することが推奨されます。

  • 登録は銀行ごとに行う(法務局への登録は不要)
  • 長方形型または丸型が一般的
  • 登録後の変更には銀行手続きが必要

重要な資金移動などに使用されるため、慎重に保管することが求められます。


角印とは

角印は、日常的な業務文書(請求書、見積書、領収書など)に押印される印鑑です。正式な契約効力はないものの、会社として発行した文書であることを示すための印です。

  • 四角い印鑑で、社名のみを彫刻
  • 通常は登録の必要なし
  • 社外文書や軽微な社内文書に使用

角印は会社の信頼性やブランディングにも関わるため、社名を見やすく、読みやすい書体で作成することが大切です。


その他の印鑑の種類と使い方

上記以外にも、次のような印鑑が会社運営で役立つことがあります。

印鑑の種類特徴
社印角印とほぼ同義。会社の名称だけを刻印した印鑑
ゴム印住所・会社名・電話番号などを一体化したスタンプ。事務効率に便利
認印社内回覧などに使用。正式な書類には使わない

印鑑の種類を使い分けることで、業務の効率化や管理体制の明確化につながります。


印鑑を作成する際の注意点

印鑑を作成する際には、次の点に注意が必要です。

  • 法人名を登記と完全に一致させること(誤字・略字は不可)
  • 代表者印は登記申請前に必ず準備しておくこと
  • 金融機関ごとに印鑑登録が必要な場合がある
  • 万が一紛失した場合は速やかに届け出ること
  • 印鑑ケースでの保管や印鑑登録簿での管理が推奨される

また、印鑑は会社の信用そのものといっても過言ではありません。第三者による悪用を防ぐためにも、セキュリティ性の高い保管方法を心掛けましょう。


経営管理・組織運営のプロフェッショナル監修

●数々の会社経営から
多角的視点での企業支援!
●申請から導入まで
一気通貫で徹底サポート!
●問い合わせ・相談から申請まで
完全無料!

ピッタリな補助金・助成金が見つかる!

まとめ

会社設立時には、印鑑の準備が必須となります。中でも代表者印は法的な効力を持つため、正しく登録し、安全に管理することが求められます。銀行印や角印も、日常業務において欠かせない存在です。

印鑑の種類と用途をしっかりと理解し、適切に使い分けることで、会社運営の信頼性と効率性が大きく向上します。会社設立を成功させるための第一歩として、印鑑選びから始めてみましょう。