, 法人決算は自分でできる?メリットとデメリットについて解説 | シェアマインド経営サークル

法人決算は自分でできる?メリットとデメリットについて解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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法人を運営していると避けて通れない「決算業務」。専門知識が必要なイメージから税理士に任せる企業も多いですが、実は自分で行うことも可能です。この記事では、法人決算を自分で行う方法、メリット・デメリット、外注との比較をわかりやすく解説します。

法人決算とは何か

法人決算とは、会社が1年間に得た収益や支出をまとめ、損益を確定する手続きのことです。税務署へ提出する「法人税の申告書類」や「決算書類」の作成が含まれます。

一般的には次のような流れで進行します。

法人決算の流れ

  1. 試算表の作成
  2. 決算整理仕訳の実施
  3. 決算書の作成(貸借対照表・損益計算書)
  4. 法人税等の申告書作成
  5. 税務署への提出と納税

この一連の流れを理解し、適切に処理すれば、自分で法人決算を行うことは十分に可能です。


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法人決算を自分で行うメリット

法人決算を自力で行うことには、多くのメリットがあります。

コストの削減ができる

外部の税理士に依頼する場合、年10万円〜30万円以上の顧問料が発生します。自分で行うことで、その費用を削減できます。

経理スキルの向上につながる

帳簿の内容を自ら把握できるようになるため、数字に強くなり、経営判断にも役立ちます。小規模企業や起業直後の会社では、代表者自身が財務を理解していることが大きな武器になります。


法人決算を自分で行うデメリット

一方で、自分で法人決算を行うことには注意点もあります。

時間と手間がかかる

決算業務には会計・税務に関する知識が必要です。書類の作成だけでなく、会計ソフトの操作や調整も含めて、多くの時間を要します。

ミスによるリスクが高まる

書類の提出遅れや税務処理のミスがあると、延滞税や加算税の対象となる可能性があります。専門的な判断が必要な場面では、自分だけで処理するのはリスクが伴います。


法人決算を自分で行うかどうかの判断基準

自力で決算を行うかどうかは、会社の規模や業務量、会計知識の有無などを考慮して判断します。

判断ポイント一覧

判断基準自分で行うのが向いているケース
会社の規模小規模(従業員1〜3人程度)
取引の複雑さ単純な売上と経費構成である場合
経理知識基本的な簿記知識がある、または学ぶ意欲がある
利用中の会計ソフトクラウド型でサポートが充実している場合

表のようなポイントを参考にして、自社の状況にあわせた判断が必要です。


法人決算を自分で行う際のサポートツール

法人決算を自分で行うには、会計ソフトの活用が不可欠です。現在では、初心者にも使いやすいソフトが多数登場しています。

代表的なクラウド会計ソフトの特徴

ソフト名特徴
弥生会計操作が簡単で初心者にも対応、税務連携あり
freeeスマホ対応、直感的な操作が可能
マネーフォワード決算書類の自動作成機能が充実

ソフトによっては、税理士に一時的にチェックを依頼できる機能もあります。


自分で行う決算に向いている法人の特徴

法人決算を自分で行うことに向いている企業には、以下のような共通点があります。

  • 起業したばかりで取引が少ない
  • 社内に簿記や経理の知識がある人材がいる
  • 会計ソフトを導入している
  • コスト削減を重視している

逆に、複雑な取引が多い企業や、急成長中の企業では、税理士によるサポートを受ける方が適しています。


税理士に依頼するメリットも理解しておく

自分で決算を行うメリットがある一方で、税理士に依頼することで得られる安心感や効率も無視できません。

税理士に依頼するメリット

  • 法令改正にも即座に対応できる
  • 節税対策のアドバイスが受けられる
  • 税務調査の対応も任せられる
  • 書類不備によるペナルティリスクが減る

時間と手間をかけたくない場合や、安心して決算を済ませたい経営者には、税理士の活用も一つの選択肢です。


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まとめ

法人決算は、自分で行うことも十分可能です。会計ソフトを活用すれば、初心者でも対応できる場面が増えています。ただし、時間的余裕や会計知識の有無、会社の取引内容を総合的に見て、自社に合った方法を選ぶことが重要です。初めての決算で不安がある場合は、税理士のスポット利用など柔軟な活用も視野に入れましょう。