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公告って?方法と変更方法について解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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法人を設立する際や経営を続けていくうえで、必ず押さえておくべきルールのひとつが「公告」です。公告は、会社の財務や手続きなどの情報を社会に広く知らせる重要な手段であり、正しく設定・運用しなければ思わぬトラブルを招く可能性もあります。この記事では、公告の基本的な意味や方法、そして公告方法を変更する手続きについて、実務に即したかたちでわかりやすく解説します。

公告とは何か?

公告とは、会社が一定の法的事項を社会や利害関係者に対して公開するための制度です。公告を行う目的は、会社の状況を透明化し、取引先や債権者などへの信頼性を確保することにあります。

主に公告が必要になるのは以下のような場合です。

  • 決算公告
  • 合併・会社分割・解散などの法的手続き
  • 会社の設立時に公告方法を定款で定めるとき

公告を怠ると、商法上の義務違反となり、取引先との信頼関係に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

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公告の主な方法と選び方

公告にはいくつかの方法があり、それぞれメリットやコストが異なります。会社設立時には、公告の方法を定款に明記しなければなりません。

以下に代表的な公告方法をまとめます。

公告方法概要主な特徴
官報国が発行する公告紙安価で確実、一般的な選択肢
日刊新聞紙全国紙または地方紙社会的信用が高いが費用が高め
電子公告インターネット上で公開コストが抑えられるが、条件あり

選び方のポイント

  • コストを抑えたいなら官報か電子公告
  • 対外的な信用を重視するなら新聞紙
  • 電子公告を選ぶ場合は継続的な公開体制が必須

 

電子公告のメリットと注意点

電子公告とは、インターネット上の自社サイトなどで公告を掲載する方法です。公告コストを抑えたい会社にとって魅力的な選択肢です。

電子公告の利点

  • 官報や新聞と比べて費用が大幅に安い
  • 会社のウェブサイト上に掲載できる
  • 公告期間中は常にアクセス可能

注意すべき点

  • サイトが一定期間閲覧できないと公告が無効になることがある
  • 電子公告を選ぶ場合、定款にその旨を記載する必要がある
  • 書式や掲載内容の不備があると無効とみなされるおそれがある

 

公告方法を変更するには?

会社設立後に公告方法を変更したい場合には、「定款の変更」が必要になります。この変更には所定の手続きと登記が求められます。

公告方法変更の流れ

1.株主総会で公告方法の変更を決議する
2.定款を修正する
3.変更登記の申請を行う(法務局)
4.新しい公告方法での運用を開始する

定款変更には株主総会の特別決議(議決権の過半数以上の出席と、出席株主の3分の2以上の賛成)が必要です。さらに、変更内容に応じて登記費用が発生します。

 

公告方法ごとの比較まとめ

公告方法初期費用信頼性維持コスト実務的な難易度
官報比較的安い標準低い低い
新聞紙高い高い高い低い
電子公告最も安価条件によるサーバー維持費などが必要高い

 

公告で押さえておきたい実務ポイント

公告に関する業務で特に注意したいのは以下の点です。

  • 定款記載内容が実際の公告方法と一致しているか
  • 電子公告を利用する場合はサイトを常時公開しておく
  • 公告の対象事項やタイミングを間違えない
  • 公告方法の変更時は必ず登記まで行う

 

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まとめ

公告は、会社の法的手続きを社会に通知するための重要な仕組みです。公告方法は、官報・新聞・電子公告などがあり、会社の方針やコストに応じて選択できます。

特に注意が必要なのは、公告方法の変更時です。定款の修正や登記の手続きが必要なため、専門家のサポートを受けるのも有効です。公告制度を正しく理解し、適切に対応することで、会社の信頼性と法的安定性を高めることができます。