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プロティアンキャリアって何?ポイントをわかりやすく解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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変化の激しい時代に、自分らしい働き方やキャリア形成が求められています。その中で注目されているのが「プロティアンキャリア」です。従来のキャリア観とは異なる新しい考え方として、個人が主体的にキャリアを築くためのヒントを整理しました。

プロティアンキャリアとはどんな考え方?

プロティアンキャリアとは、個人が自分自身の価値観や興味を軸にして柔軟にキャリアを形成していく考え方です。これは組織や企業にすべてを委ねる従来型のキャリア観と異なり、自分自身で仕事や働き方をデザインしていくモデルといえます。プロティアンという言葉はギリシャ神話の海神プロテウスからきており、環境や状況に応じて「変幻自在に」姿を変えるという意味を持ちます。

この象徴の通り、変化する社会に対応して自分のキャリアを築くことがプロティアンキャリアの本質です。現代はテクノロジーの進化や働き方の多様化が進んでおり、固定的なキャリア観では対応しきれない時代になっています。プロティアンキャリアは、こうした状況下でも個人が能動的に選択し続けることが求められる働き方の新潮流です。


従来型キャリアとの違いを整理する

プロティアンキャリアはこれまでのキャリア形成観とどのように異なるのでしょうか。以下の表に整理しました。

観点従来型キャリアプロティアンキャリア
キャリアの主体組織個人
成功の基準昇進・昇給・地位自分の価値観に基づく心理的成功
変化への対応一定環境を前提変化を前提にした柔軟さ
学習責任組織が中心個人が主体的に学ぶ
価値観企業基準自分中心の価値観

従来は組織がキャリアの主導権を握り、年功序列や企業内での昇進がキャリア形成の中心でした。しかしプロティアンキャリアは、個人が主体となって価値観や興味に基づいて意思決定し、キャリアを形成していきます。評価や成功の尺度も他者からの評価ではなく、自分自身が納得できる達成感や満足感を重視します。


プロティアンキャリアの重要な2つの要素

プロティアンキャリアを形成するうえで重要な2つの能力があります。

1 アイデンティティ

アイデンティティとは、自分の価値観や興味、強みを理解する能力です。これは単なるスキルではなく、「自分はどのような生き方や働き方を望んでいるか」という根源的な価値観を認識する力です。アイデンティティが明確であれば、自分のキャリアの選択に一貫性が生まれ、変化があってもブレない軸として機能します。自分の価値観や関心を深く理解することで、心理的成功に向かって進むことが可能になります。

2 アダプタビリティ(適応力)

アダプタビリティとは、変化する環境や状況に対応する能力と意欲を指します。現代は技術革新や市場の変化が急速であり、昔のように一つの道を固定して進むことが困難になっています。変化をチャンスと捉え、新たな知識やスキルを学び続ける意思が重要です。アダプタビリティが高い人は、変化が起きても柔軟に対応しながら自分らしいキャリアを築いていけます。


プロティアンキャリアを形成することで得られるメリット

プロティアンキャリアを意識してキャリア形成を進めることには、さまざまなメリットがあります。

プロティアンキャリアのメリット一覧

  • 自分らしいキャリア選択ができる
    自分の価値観や興味に沿った選択ができるため、仕事の満足度が高まります。
  • 変化に強い人材になる
    環境変化をチャンスと捉え、柔軟に対応する力がつきます。
  • 心理的成功を重視できる
    他者評価ではなく、自分が感じる達成感や充実感を重視できます。
  • キャリアの持続可能性が高まる
    長期的に見て市場価値を高めながら働き続けられる可能性が高くなります。

これらのメリットに共通するのは、主体的にキャリアをデザインすることで、自分自身の人生とキャリアに対してより高い満足感や成長感を感じられるという点です。


プロティアンキャリアを実践するためのポイント

プロティアンキャリアを実際に意識して形成していくためには、次のような実践ポイントが有効です。

実践ポイント

  1. 自己理解を深める
     自分の価値観や興味を振り返り、どのような働き方が自分にとって充実につながるかを明確にします。
  2. 学び続ける姿勢を持つ
     新たなスキルや知識を学び続けることで、自分の市場価値を高めると同時に変化に対応できる力を養います。
  3. 行動ベースでキャリア選択をする
     考えるだけでなく、小さな行動でも実際に動くことが重要です。挑戦と振り返りを繰り返すことで、自己の成長を実感できます。
  4. 心理的成功を意識して評価する
     数値目標や他者評価だけでなく、「自分の価値観に合っているか」「達成感があるか」をキャリア判断の基準にします。

これらのポイントを意識することで、プロティアンキャリアの考え方を日常のキャリア形成に取り入れやすくなります。


まとめ 新時代のキャリア形成の鍵とは

プロティアンキャリアは、固定的で組織主導のキャリア観から脱却し、個人が自らの価値観を基準にキャリアを築く新しい考え方です。アイデンティティやアダプタビリティを軸として主体的に選択することで、変化の激しい社会でも自分らしく働き続ける力が身につきます。心理的成功に向かって自分のキャリアをデザインすることは、現代の働き方における重要な視点となるでしょう。