北海道札幌市では、新規創業者を支援するために「さっぽろ新規創業促進補助金交付要綱」を設けています。
この補助金制度は、創業者が事業を立ち上げる際の経費を一部補助することで、地域経済の活性化を図ることを目的としています。この記事では、補助金の概要、対象者、補助対象経費、申請方法について詳しく解説します。
さっぽろ新規創業促進補助金とは?
さっぽろ新規創業促進補助金は、新たに会社を設立する経費の一部を助成することにより、創業者を支援する制度です。
この補助金は、札幌市が特定創業支援等事業を受けた創業者に対して交付されます。補助金の目的は、新たなビジネスの立ち上げを後押しし、地域経済の活性化に寄与することです。
補助金の対象者
条件 | 詳細 |
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事業を営んでいない個人 | 新たに会社を設立する予定の個人、または開業届提出から5年以内の個人事業主。 |
特定創業支援等事業を受けた者 | 札幌市の特定創業支援等事業を受け、証明の交付要件を満たした後に登録免許税を支払っていること。 |
札幌市内に本店所在地を置いていること | 会社の登記上の本店所在地が札幌市内にあること。 |
他の事業を営んでいないこと | 新たに設立した会社以外に、代表権を持つ会社がないこと、または他の事業を営んでいないこと。 |
反社会的勢力でないこと | 暴力団やその関係者でないこと。 |
市税の滞納がないこと | 市税及び延滞金等を滞納していないこと。 |
補助対象事業
補助対象となる事業は、札幌市内で新たに開設する事業所や事業規模の拡大を伴うものです。具体的には、以下の経費が補助対象となります。
- 登録免許税額
会社の設立に伴う登録免許税の費用。 - 定款認証手数料
定款の認証にかかる手数料。
補助金の額は、株式会社の場合は175,000円、合同会社の場合は80,000円となります。これらの補助は、予算の範囲内で市長が決定し交付されます。
申請方法と手順
手順 | 詳細 |
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申請書の提出 | 補助金の交付を受けようとする者は、会社の設立日から起算して90日以内、または令和7年3月31日のいずれか早い日までに、申請書を市長に提出する必要があります。 |
必要書類の添付 | 申請書には、役員名簿、履歴事項全部証明書、登録免許税の支出証明書、口座振込依頼書などの書類を添付します。 |
審査と通知 | 市長は申請内容を審査し、補助金の交付の可否を決定します。交付が決定した場合、交付決定通知書が送付されます。 |
補助金を使うメリット
さっぽろ新規創業促進補助金を活用することで、創業時の初期投資を軽減し、事業の成功に向けた確実なスタートを切ることができます。特に、登録免許税や定款認証手数料といった設立費用が補助されるため、自己資金の節約が可能です。
これにより、他の必要な経費に資金を充てることができ、経営の安定化に繋がります。また、補助金を受けることで、市からの信頼性が高まり、今後の事業運営においてもプラスの影響を与えるでしょう。
まとめ
さっぽろ新規創業促進補助金は、新規事業の立ち上げを支援するための重要な制度です。補助金を活用することで、初期投資の負担を軽減し、事業の成功に向けた確実な一歩を踏み出すことができます。
申請に際しては、必要な書類を揃え、早めに準備を進めることが重要です。札幌市の経済発展に寄与するため、この補助金を有効に活用しましょう。
参考URL: さっぽろ新規創業促進補助金交付要綱