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目的と目標の違いは?ポイントも解説

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監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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ビジネスや日常生活で「目的」と「目標」という言葉を使うことが多いですが、その違いを明確に説明できるでしょうか。目的と目標は似ているようで役割が異なり、正しく理解することで計画を効果的に進めることができます。本記事では、目的と目標の違いや、それぞれの役割、設定する際のポイントについて解説します。

目的と目標の違いとは?

目的と目標は、どちらも「達成したいこと」を示しますが、その性質や具体性に違いがあります。

目的と目標の比較表

項目目的目標
定義最終的に達成したい大きなゴール目的を達成するための具体的な指標
特徴抽象的で広い概念具体的で測定可能なもの
「健康な体を維持する」「毎日30分の運動を続ける」
期間長期的短期~中期的
測定方法主観的な評価になることが多い達成基準が明確で測定可能

目的と目標の関係性

目的と目標は、それぞれ独立したものではなく、目的を達成するために目標が設定されます。

目的と目標の関係のイメージ

目的→目標1→目標2→目標3(目的達成)目的 → 目標1 → 目標2 → 目標3(目的達成)目的→目標1→目標2→目標3(目的達成)

目的を達成するために複数の目標が設定され、それを段階的にクリアしていくことで最終的なゴールに到達します。

具体例

目的目標
「売上を増やす」「3か月以内に新規顧客を10社獲得する」
「英語が話せるようになる」「半年以内にTOEICで700点を取得する」
「健康的な生活を送る」「毎日ウォーキングを30分行う」

目的と目標の設定方法

目的と目標を効果的に設定することで、行動計画が明確になります。

目的と目標を設定するポイント

ポイント詳細
目的を明確にする何のために行動するのかを明確にする
目標は具体的に設定する数値や期限を決め、測定可能なものにする
目標を段階的に設定する小さな目標を達成しながら最終目的へ近づく
進捗を定期的に確認する目標の達成状況をチェックし、必要なら修正する

目標設定のフレームワーク「SMARTの法則」

目標を明確にするための方法として「SMARTの法則」があります。

SMARTの法則とは?

項目内容
S(Specific:具体的)目標を明確にする(例:「売上を増やす」ではなく「売上を20%増やす」)
M(Measurable:測定可能)目標の達成度を数値化する(例:「新規顧客10社を獲得」)
A(Achievable:達成可能)現実的に達成できるかを考える
R(Relevant:目的と関連する)設定した目標が目的達成に直結しているか確認する
T(Time-bound:期限を決める)期限を設ける(例:「3か月以内に達成」)

目的と目標の設定でよくある失敗と対策

目的と目標を設定する際には、いくつかの注意点があります。

よくある失敗例と対策

失敗例対策
目的が曖昧すぎる何を達成したいのかを具体的に言語化する
目標が抽象的で測定できない数値化し、進捗を確認しやすくする
目標が高すぎて達成困難実現可能な目標を設定し、段階的に難易度を上げる
期限を決めていないいつまでに達成するのか明確にする
目標が目的と関係ない設定した目標が最終目的に直結しているか確認する

まとめ

目的と目標は似ていますが、目的は最終的なゴールであり、目標はそのゴールに向かうための具体的な指標です。効果的な目標設定には、「SMARTの法則」を活用し、測定可能で現実的な目標を設定することが重要です。目的と目標を正しく理解し、計画的に行動することで、より確実に成果を出すことができます。