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生産性って?種類とポイントを解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「もっと生産性を上げよう」と言われる場面は多いものの、「そもそも生産性って何?」「具体的にどう改善すればいいのか分からない」という声も少なくありません。生産性とは、限られたリソース(人・時間・お金)でどれだけ多くの成果を生み出せるかを示す指標です。働き方改革や業務効率化が求められる今、あらためてその意味と改善ポイントを理解することが重要です。本記事では、生産性の種類と、それぞれの特徴や向上のためのポイントを分かりやすく解説します。

生産性とは?

成果に対するリソースの投入量のバランス

生産性とは、一定の投入(インプット)に対して、どれだけの産出(アウトプット)が得られたかを示す効率性のことです。労働時間を減らしつつ、同等またはそれ以上の成果を出すことが高い生産性につながります。

項目内容
定義投入された資源(人・時間・費用)に対して、どれだけの成果を上げたかの割合
目的業務効率の向上、コスト削減、働き方改革、企業の競争力強化など
代表的な計算式生産性 = 成果(アウトプット) ÷ 投入(インプット)

生産性の主な種類

種類解説
労働生産性労働者1人または1時間あたりの成果を測定する。人材の活用効率を表す基本指標
人時生産性「人」×「時間」に対する成果を算出。業務ごとの生産性比較に使われる
付加価値生産性売上総利益(付加価値)を投入リソースで割ったもので、収益性や経済的価値を可視化できる
資本生産性設備投資や資産に対する生産性。工場やITインフラなどの活用効率を測る
全要素生産性(TFP)労働・資本・技術などすべての要素を含めた総合的な生産性。国家や業界単位で使われることが多い

生産性を高めるメリット

メリット項目解説
業務効率の向上無駄を削減し、短時間でより多くの成果を出すことが可能になる
働き方改革の実現長時間労働を見直し、成果重視の働き方を推進できる
従業員満足度の向上働きやすい環境づくりに直結し、モチベーションやエンゲージメントが向上する
収益性の強化同じリソースでより大きな成果を得ることで、企業の利益体質が強化される
市場競争力の確保高い生産性はコスト競争や品質向上につながり、業界内での優位性を確立できる

生産性を向上させるポイント

ポイント項目解説
業務の可視化誰が何にどれだけの時間を使っているかを把握し、改善点を特定する
業務プロセスの見直し無駄な手順や非効率な作業を排除し、スリムで成果に直結するプロセスへ改善する
デジタルツールの導入タスク管理、勤怠管理、チャットツールなどで業務スピードと正確性を向上させる
教育・研修の充実スキルアップによって個人の生産性を底上げし、組織全体の力に変える
フィードバック文化の定着成果に対して建設的な振り返りを行い、継続的な改善サイクルを回す

生産性向上に取り組む際の注意点

注意点項目解説
数値だけにとらわれない定量的な成果だけでなく、顧客満足や職場の雰囲気などの質的指標も大切にする
長時間労働の助長はNG生産性向上を言い訳に労働時間を延ばすことは逆効果になりやすい
単独行動の評価に偏らないチームワークや連携も重視し、個人の生産性だけを追求しすぎないように注意する

まとめ

生産性とは、限られた資源で最大限の成果を生み出すための重要な指標です。特に働き方改革が求められる現代においては、「時間をかける」から「成果を出す」へのシフトが求められています。自社に合った生産性指標を明確にし、継続的な改善と仕組みづくりを行うことで、効率的かつ健全な組織運営が実現できるでしょう。