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【営業マン必見】返報性理論って?ためるべき貯金とは?

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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営業の現場では、「信頼関係を築くこと」が成果を左右します。その信頼をつくるために欠かせないのが「返報性理論」という心理的メカニズムです。人は誰しも「何かしてもらったら返したくなる」傾向があり、これを正しく理解して活用することで、営業活動において大きな武器になります。本記事では、返報性理論とは何か、なぜ営業に効くのか、そして貯めるべき“信頼の貯金”について詳しく解説します。

返報性理論とは?

返報性理論とは、「他人から何かをしてもらったら、何かを返したくなる」という心理のことです。社会的にも文化的にも深く根付いた行動原理であり、営業やマーケティングにおいて非常に重要な考え方です。

項目内容
定義他者の好意や恩恵に対して「お返し」をしたくなる心理
お土産をもらったら、次は自分も何か持っていこうと感じる
効果相手の警戒を解き、信頼関係を築きやすくなる

営業活動では、「まずは与える」ことによって、相手の心の中に“返さなければ”という感情を自然に芽生えさせることができます。


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なぜ営業に返報性理論が効くのか?

営業は「売り込む」よりも「信頼を得る」ことが先です。返報性理論は、その信頼構築の強力な仕組みとして機能します。

営業への影響解説
無意識の心理が働く「もらったら返す」は条件反射のように働くため説得力が増す
押し売り感がなくなる「まず役立つことをする」ことで自然な関係性がつくられる
継続的な関係を築ける一度の成果ではなく、長期的な信頼が形になる

返報性理論は、即効性だけでなく、関係性の質を高める点で営業に最適な心理技術です。


営業でためるべき「信頼の貯金」とは?

返報性理論を活かすには、相手から返してもらうための「信頼の貯金」を積み上げる必要があります。

種類内容
情報の提供顧客に役立つ情報や市場動向を提供し続ける
丁寧なフォロー商談後の一言、納品後の確認など「気配り」が蓄積される
相手の成功に寄り添う姿勢商品を売るよりも、相手の課題解決に注力する態度が信頼を生む
誠実な対応できないことは正直に伝え、約束は必ず守る姿勢

このような行動が積み重なることで、「この人にだったら相談したい」「何かあったらお願いしたい」と思ってもらえる営業になります。


返報性を引き出す営業トークの例

NGな言い方改善例
「うちの商品はどうですか?」「お役に立てそうな資料があるのでお渡ししますね」
「ご購入いかがですか?」「前回のご相談内容に合う解決事例をご紹介できます」
「今だけお得です」「先日お話しした課題に特化した提案をまとめてきました」

相手に「先に得をしてもらう」トークが、返報性のスイッチを押す鍵になります。


注意すべき「返報性の逆効果」

返報性理論は強力ですが、間違った使い方をすると信頼を損ねるリスクもあります。

注意点内容
あからさまな見返り目的「見返りが欲しいからやっている」と思われると逆効果
過剰なアプローチ一方的すぎる行動は「押しつけ」と捉えられる
バランスが偏る関係相手が「借りを感じすぎる」と距離を置かれることもある

自然なコミュニケーションと真摯な姿勢が、返報性をプラスに働かせるコツです。


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まとめ

返報性理論は、営業における信頼の仕組みとも言える重要な考え方です。「売る」のではなく「与える」姿勢を持つことで、相手の中に「返したい」という感情が自然に芽生え、成果へとつながります。今日からできる小さな「信頼の貯金」を積み重ね、返報性のチカラを営業活動に活かしていきましょう。