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「SPIN話法」って?できる営業マンはみんな活用している?

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「なかなか契約に結びつかない」「お客様の本音を引き出せない」そんな営業の悩みを抱える方は少なくありません。成果を出している営業マンが実践しているのが、「SPIN話法」というヒアリング技術です。相手のニーズを自然に引き出し、提案につなげるための質問フレームであり、ロジカルかつ実践的な営業手法として世界中で使われています。この記事では、SPIN話法の基本から活用方法、注意点までを分かりやすく解説します。

SPIN話法とは?

SPIN話法とは、営業において顧客の潜在ニーズを引き出し、最終的に購買意欲を高めるための「質問型セールス手法」です。イギリスのニール・ラッカム氏が提唱し、多くのトップ営業が実践していることで知られています。

項目内容
S(Situation)現状質問:顧客の現在の状況を把握する
P(Problem)問題質問:顧客が抱える課題や不満を引き出す
I(Implication)示唆質問:問題を放置した場合の影響を気づかせる
N(Need-payoff)解決質問:解決した場合のメリットを具体化する

この順序で会話を進めることで、顧客自身が「この課題を解決したい」と自発的に思えるよう導くことができます。


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SPIN話法が営業に効果的な理由

営業トークが空回りする理由の多くは、顧客の本音や課題に触れられていないことにあります。SPIN話法は、相手の感情と理性の両方に働きかける構成を持つため、強引な押し売りをせずに「納得」を引き出せます。

効果内容
顧客のニーズを顕在化できる自分の言葉で課題を語ることで、購買意欲が高まる
顧客主導の会話になる営業側が話すより、顧客が話す時間が増える
提案の根拠が明確になる会話の流れがそのまま提案理由に直結する

特に法人営業やコンサル型営業では、相手の課題を“引き出す”力が求められるため、SPIN話法は非常に有効です。


SPIN話法の具体的な活用例

S:現状質問(Situation)

「現在、どのような方法で顧客情報を管理されていますか?」
⇒ 顧客の仕組みや現状を客観的に把握する段階。


P:問題質問(Problem)

「その方法で、業務上の困りごとはありますか?」
⇒ 不便・不満・課題の種を掘り起こす。


I:示唆質問(Implication)

「情報共有がうまくいかないことで、どのような影響が出ていますか?」
⇒ 問題を放置したリスクや損失に気づかせる。


N:解決質問(Need-payoff)

「仮に一元管理ができて、誰でもすぐに確認できるようになったら、業務はどう変わりそうですか?」
⇒ 解決の必要性と導入後のメリットを自ら語らせる。

この流れを自然に行うことで、相手が「導入する理由」を自分の中に見つけるようになります。


SPIN話法を活かすためのポイント

ポイント内容
メモを取りながら聞く顧客の言葉を記録し、提案に活かすことで信頼感が高まる
焦らず聞き切る特にPとIのフェーズは、しっかりと“聞く”ことが大切
自社商品の話はN以降解決策の前に課題の明確化が終わっていることが重要
自分の意見を押し付けないあくまでも“気づきを引き出す”スタンスを徹底する

一方的なプレゼンではなく、「会話の中で納得感をつくる」技術がSPIN話法の本質です。


SPIN話法を実践する際の注意点

有効な手法である一方、使い方を間違えると効果が半減します。

注意点内容
質問が多すぎて尋問のようになる質問の意図を相手に伝える、雑談を交えて柔らかくする
台本のように感じられる相手に合わせて柔軟に質問の順番や内容を調整する
知っている情報を何度も聞く「念のため確認ですが」など配慮ある前置きが必要

相手との“対話”であることを忘れずに活用することが、信頼関係を築く鍵になります。


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まとめ

SPIN話法は、「聞く力」を最大限に活かし、顧客のニーズを自然に引き出すための強力な営業フレームです。トップ営業が成果を出す裏側には、こうした構造的な会話の積み重ねがあります。商談の場で“売り込む”のではなく、“引き出す”技術を身につけたい方は、ぜひSPIN話法を取り入れてみてください。