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やってはいけない目標設定は?失敗するチームの特徴とは?

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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目標を掲げてスタートしたものの、気づけば形骸化。チームのモチベーションが続かず、結果も出ない。そんな経験はありませんか?実は、多くのチームが「目標設定の段階」で失敗しています。やる気を引き出し、成果につなげる目標には条件があります。本記事では、失敗するチームに共通するNGな目標設定と、成果を出すために必要な考え方・アプローチを具体的に解説します。

チームが失敗する目標設定の特徴とは?

成果につながらないチームには、設定された目標そのものに問題があるケースが多く見られます。

NGパターン内容
抽象的すぎる目標「もっと頑張る」「良くしていこう」など曖昧で評価できない
達成困難なハードル設定現実離れした数値目標で、やる気よりもプレッシャーが勝る
個人任せの設定チーム全体で共有されず、一部の人しか意識していない
期限や指標があいまいいつまでに何を達成するのかが明確でなく行動に移しにくい

目標が掛け声だけになると、チームは次第に空中分解してしまいます。


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モチベーションが続かないチームの共通点

うまくいかないチームほど、目標設定だけでなくその「運用の仕方」にも問題を抱えています。

メンバーの納得感がない

上司が一方的に決めた目標に対して「自分ごと」にならない状態では、行動が続きません。目標は、共有されてこそ力を発揮します。


成果より過程が評価される

やる気があっても、どれだけ成果に結びついたかが見えなければ、達成感は薄れます。達成度の指標が曖昧な目標は、努力と結果の関係が見えにくくなります。


振り返りや進捗管理がない

「立てたまま見直さない」目標は、どんなに立派でも意味を持ちません。週次・月次などで定期的に進捗を確認し、微調整を入れる仕組みが不可欠です。


やってはいけない目標設定の具体例と改善案

NGな目標改善例
チーム全体で売上を上げよう!月末までにチームで売上100万円を達成する
顧客満足度を高めようNPSスコアを6月末までに3ポイント改善する
メンバーにもっと成長してもらいたい各メンバーが1ヶ月に1回外部研修に参加する

改善ポイントは、「具体的」「測定可能」「期限あり」の3点です。


成果が出るチームの目標設定のコツ

スモールステップで設計する

一つの大きなゴールだけでなく、途中経過のマイルストーンを明確にすることで、達成感と行動が継続しやすくなります。


主体的に関わらせる

目標設定のプロセスにメンバー自身を巻き込むことで、納得感と責任感が高まります。「言わされた目標」ではなく「自分で決めた目標」に変える工夫が必要です。


行動目標と成果目標を分けて考える

「電話件数を増やす」などの行動目標と、「契約数を増やす」といった成果目標を分けて管理することで、達成へのアプローチが具体的になります。


チームの目標設定で大切なのは心理的安全性

どれだけ正しい目標を設定しても、メンバーが自由に意見を言えない、失敗を恐れる空気の中では成果につながりません。

心理的安全性があるチーム心理的安全性がないチーム
目標に対する意見が言える批判を恐れて本音が出ない
改善提案が出やすい上司の顔色をうかがって黙ってしまう
協力し合える目標が「個人の戦い」になり孤立しやすい

目標を「全員で追うもの」として捉えるための雰囲気づくりも、マネジメントの大きな役割です。


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まとめ

チームの目標設定は、単に「数字を掲げること」ではなく、「メンバー全員が行動できる状態をつくること」が目的です。失敗するチームには、抽象的・一方的・形骸化といった共通点があり、成功するチームは「具体的・共有・継続的に運用」することで成果を出しています。今日からできるのは、「目標が機能しているか?」を見直すこと。チームの成長は、正しい目標設計から始まります。