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クロスSWOT分析って?ポイントについて解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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自社の強みや課題を把握し、戦略を立てる上で役立つ「SWOT分析」。その中でも、実際のアクションプランへと落とし込むためのフレームワークが「クロスSWOT分析」です。この記事では、クロスSWOT分析の基本概念、実施方法、戦略立案のポイントについてわかりやすく解説します。経営戦略や事業計画の立案に役立つ内容です。

クロスSWOT分析とは?

SWOT分析をもとに戦略を導く手法

クロスSWOT分析とは、SWOT分析で明らかになった「内部要因(強み・弱み)」と「外部要因(機会・脅威)」を組み合わせて、戦略を導き出す手法です。通常のSWOT分析に続いて行われるステップであり、より実践的な戦略構築に活用されます。

要素内容
強み(Strength)自社が持つ優位性やリソース
弱み(Weakness)他社に比べて劣る点、課題
機会(Opportunity)外部環境における追い風要素
脅威(Threat)外的リスク、競合の存在や制度変更など

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クロスSWOT分析の構造

機会(Opportunity)脅威(Threat)
強み(Strength)SO戦略(攻め)ST戦略(守り)
弱み(Weakness)WO戦略(改善)WT戦略(回避)

このマトリクスに基づいて、自社の状況を整理しながら、以下のような戦略を導き出します。


各戦略のポイント

戦略分類内容
SO戦略強みを活かして機会を活かす高い技術力を活かして新市場に進出
ST戦略強みを活かして脅威に対応ブランド力で価格競争を回避
WO戦略弱みを克服し機会を活かす人材不足を研修制度強化で補い成長市場へ進出
WT戦略弱みと脅威を最小化して被害を回避リスクのある市場から撤退し、経営資源を守る

単なる分析にとどまらず、戦略行動へと結びつける実践型のフレームワークです。


クロスSWOT分析の実施手順

  1. SWOTの洗い出し
    • 社内会議や顧客ヒアリングを通じて4項目を明確にする
  2. 要素の分類と評価
    • 内部要因と外部要因を整理し、影響の大きさを評価
  3. クロス表に当てはめる
    • SO/ST/WO/WTに分類して対応策を検討
  4. 優先順位の決定と実行
    • 実現可能性と効果から優先度をつけ、戦略に落とし込む

クロスSWOT分析の活用シーン

活用シーン内容
新規事業の検討自社資源と市場動向を基に戦略設計
既存事業の見直し強みを活かしてリスクを抑える再構築策を立案
経営戦略の策定中長期計画に基づいた戦略的な方向性の明確化
チームや部署単位での分析現場レベルでの改善と施策の立案

中小企業やスタートアップでも導入しやすく、実行力ある計画立案に役立ちます。


クロスSWOT分析を成功させるポイント

ポイント解説
客観的視点を持つ感覚や主観だけでなく、データや事実に基づく評価が重要
全員参加型で実施複数の視点を取り入れることで網羅的な分析が可能になる
現実的な戦略設定実行可能性のない理想論ではなく、実践重視の戦略に絞る
定期的な見直し環境変化に合わせて柔軟に戦略を更新することが求められる

分析結果を社内で共有し、共通認識として持つことで、実行力が増します。


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まとめ

クロスSWOT分析は、企業や事業の内外環境を分析し、それをもとに具体的な戦略を導き出すための有効な手法です。特に中小企業やスタートアップにとっては、リソースを効率的に活用しながら成長の道筋を立てるうえで大きな力となります。単なる理論にとどまらず、実行へつながる戦略構築こそがクロスSWOT分析の真価です。