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人的資本経営で重要なポイントとは?KPIの作り方も解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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人的資本経営は、企業が人材を「資本」として捉え、戦略的に投資・育成する経営手法です。近年、人的資本の情報開示が求められる中、適切なKPI(重要業績評価指標)の設定が不可欠となっています。本記事では、人的資本経営の重要なポイントと、効果的なKPIの作り方について詳しく解説します。

人的資本経営とは何か?その重要性と背景

人的資本経営とは、従業員を単なる労働力ではなく、企業の価値を高める「資本」として捉え、戦略的に投資・育成する経営手法です。近年、企業の持続的成長や競争力強化のために、人的資本への注目が高まっています。特に、2023年からは上場企業に対して人的資本の情報開示が義務化され、企業は人材戦略や育成方針、成果指標などを明示する必要があります。これにより、企業は従業員のスキルやエンゲージメント、ダイバーシティなど、多様な側面を定量的に評価し、経営戦略と連動させることが求められています。


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人的資本経営におけるKPIの役割と重要性

人的資本経営を実践する上で、KPI(重要業績評価指標)の設定は不可欠です。KPIは、企業が設定した目標に対する進捗や成果を定量的に測定・評価するための指標であり、人的資本の状態を可視化する役割を果たします。適切なKPIを設定することで、従業員の育成状況やエンゲージメント、ダイバーシティの進捗などを把握し、戦略的な意思決定や改善策の立案が可能となります。また、KPIは社内外への情報開示にも活用され、企業の透明性や信頼性の向上にも寄与します。


人的資本経営で活用される主なKPIの具体例

人的資本経営においては、以下のようなKPIが活用されています。

カテゴリー主なKPI例
人材育成研修参加率、研修時間、キャリア開発プログラムの参加者数など
エンゲージメント従業員満足度調査結果、離職率、eNPS(従業員ネット・プロモーター・スコア)など
ダイバーシティ女性管理職比率、外国籍社員比率、障がい者雇用率など
健康・安全労働災害発生件数、健康診断受診率、メンタルヘルス相談件数など
コンプライアンスハラスメント研修受講率、内部通報件数、法令違反件数など

これらのKPIを活用することで、人的資本の各側面を定量的に評価し、戦略的な人材マネジメントが可能となります。


効果的なKPIを設定するためのポイントと手順

効果的なKPIを設定するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  1. 目的の明確化
    KPIを設定する目的を明確にし、企業の戦略や目標と連動させます。
  2. 定量化可能な指標の選定
    測定可能な数値や割合など、定量的な指標を選定します。
  3. 現実的かつ達成可能な目標設定
    現状を踏まえ、達成可能な目標値を設定します。
  4. 定期的なモニタリングと見直し
    KPIの進捗を定期的に確認し、必要に応じて見直しを行います。
  5. 関係者への共有と理解促進
    KPIの目的や重要性を関係者に共有し、理解を促進します。

これらのポイントを踏まえたKPI設定により、人的資本経営の効果を最大化することが可能となります。


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まとめ

人的資本経営は、企業の持続的成長と競争力強化に不可欠な経営手法です。適切なKPIの設定と活用により、人的資本の状態を可視化し、戦略的な人材マネジメントが実現できます。企業は、自社の戦略や目標に基づいたKPIを設定し、定期的なモニタリングと改善を行うことで、人的資本の価値を最大限に引き出すことが求められます。