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定量目標って?定性目標との違いは?設定のポイントを解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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目標管理や人事評価でよく使われる「定量目標」と「定性目標」。両者の違いを理解し、適切に活用することで、成果を見える化し、組織と個人の成長につなげることが可能です。本記事では、それぞれの特徴や設定ポイントを詳しく解説します。

定量目標とは?数値で測れる目標のこと

定量目標の定義

定量目標とは、数値で表現できる成果を明確に設定する目標のことを指します。売上金額、顧客数、問い合わせ件数、納期達成率など、具体的に数値で計測できるため、達成状況の確認が容易です。

定量目標の特徴

・数値で評価できるため客観的
・評価者によって判断がブレにくい
・モチベーションの源になりやすい

内容
売上月間300万円の売上達成
成約率問い合わせの50%を契約に結び付ける
新規顧客数月間20件の新規獲得
作業効率1日5件以上の処理を達成する

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定性目標とは?行動や意識の変化に関する目標

定性目標の定義

定性目標とは、行動や意識、姿勢などの質的な変化や成長を目的とする目標です。数字では測りづらい部分を評価対象とするため、チームワークやリーダーシップ、コミュニケーション力などが該当します。

定性目標の特徴

・人間的成長や行動改善に焦点を当てられる
・育成型の評価が可能
・上司と部下の対話を深めやすい

内容
コミュニケーション力部内外との報連相を積極的に実施する
チーム貢献チームメンバーの業務サポートを週1回以上行う
リーダーシップミーティングでのファシリテーションを月2回担当する
自己成長自主的に業務改善提案を行い、月1件は実行に移す

定量目標と定性目標の違いを整理

項目定量目標定性目標
測定方法数値(売上・件数・率など)行動・意識・態度など主観的要素
客観性高い低め(評価者の視点が影響)
設定のしやすさ明確にしやすい抽象的になりやすいため工夫が必要
適した対象結果重視の業務(営業、カスタマーなど)プロセス重視の業務(管理職、スタッフなど)

目標を効果的に設定するポイント

1. SMARTの原則を活用する

目標設定には、SMART(Specific・Measurable・Achievable・Relevant・Time-bound)の原則が有効です。

要素意味
Specific具体的である
Measurable測定可能である
Achievable達成可能である
Relevant業務や役割に関連している
Time-bound達成期限が明確である

2. 定量と定性のバランスを取る

定量目標ばかりでは人間的な成長が見えづらくなり、定性目標ばかりでは評価の軸が不明確になります。両者をバランス良く設定することで、個人の成果と行動両面を評価できる体制が整います。


定量・定性目標の使い分け例(職種別)

職種定量目標例定性目標例
営業職月間契約件数10件を達成する顧客対応の品質向上に努める
エンジニアバグ発生率を5%以下に抑えるチーム内での技術共有を定期実施する
管理職経費削減率10%達成部下の育成面談を月1回実施する
カスタマー職クレーム対応完了率を95%以上に維持顧客満足度アンケートでの高評価を目指す

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まとめ

定量目標と定性目標は、組織運営や人材育成における両輪のような存在です。定量は成果を明確に、定性は成長を後押しします。両者の特性を理解し、適切に組み合わせることで、より効果的な目標管理が可能となります。目標設定は評価だけでなく、成長の機会として捉える視点が大切です。