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インポスター症候群って?特徴は?女性に多い理由も解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「自分は周囲に認められるほど優秀ではない」「成功は運が良かっただけ」と感じたことはありませんか?それは「インポスター症候群」と呼ばれる心理状態かもしれません。特に女性に多いと言われるこの現象について、特徴や原因、対処法、なぜ女性に多く見られるのかも含めて詳しく解説します。

インポスター症候群とは?

インポスター症候群の定義

インポスター症候群とは、客観的に見て十分な実力や成果があるにもかかわらず、それを認めることができず、「自分は詐欺師のような存在だ」と感じてしまう心理状態です。英語では「Impostor Syndrome」と呼ばれ、1978年に心理学者によって定義されました。

どのような人が陥りやすいか

高学歴・高キャリアの人や、昇進、表彰、プロジェクトの成功など、外部からの高い評価を受けた人に多く見られる傾向があります。成功を正当に評価できず、次も同じ成果を出せるか不安になることが特徴です。

項目内容
定義自分の成果や実力を過小評価し、成功を自分の力と認めない心理状態
主な対象高学歴者、高キャリアの女性、完璧主義者など
発症タイミング昇進・転職・新しい環境・成功体験の直後

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インポスター症候群の主な特徴

1. 自己肯定感が低い

成果を出しても「まぐれ」「たまたま」「周囲の助けがあったから」と考え、自分の力で成功したとは思えません。賞賛を素直に受け取れず、自分を低く評価し続けます。

2. 完璧主義傾向がある

完璧でなければ意味がないと考える傾向が強く、自分に過度な期待をかけがちです。小さなミスにも強く反応し、「自分は無能だ」と落ち込むことがあります。

3. 努力を過小評価する

一生懸命努力して得た結果であっても、「努力すれば誰でもできる」「他の人も同じようにしている」と、自分の努力を特別とは思わない傾向があります。

特徴内容
自己否定感が強い評価を受けても「自分には実力がない」と感じる
成功を偶然と捉える成果を自分の能力ではなく、運や他人のおかげと考える
不安が強い「次は失敗するのではないか」と常にプレッシャーを感じる

インポスター症候群が女性に多い理由とは?

1. 社会的期待と固定観念

女性は社会的に「控えめであるべき」「目立つべきでない」といった暗黙の期待や価値観にさらされやすく、自分の成果を主張することに抵抗を感じがちです。

2. ロールモデルの不足

管理職や経営層における女性の比率が低いため、キャリアのロールモデルが不足しています。結果、自分がそのポジションにふさわしいか不安を感じる要因となります。

3. 成果の正当化に葛藤がある

周囲との調和を重視しがちな傾向がある女性は、自己主張や「私はできる」と言うことに対して無意識のブレーキがかかりやすく、成功を自分の手柄として認識することが難しくなります。

理由項目内容
社会的プレッシャー控えめであることが美徳とされる価値観が影響
ロールモデル不足女性の上位職が少なく、自己イメージを築きにくい
自己主張への遠慮成果を誇ることが「出しゃばり」と捉えられる風潮が残る

インポスター症候群によるリスクと影響

1. 過度なストレスと疲労

常に「自分はバレてしまうのでは」という不安を抱えており、精神的なプレッシャーが蓄積しやすいです。過度の緊張が続くことでバーンアウト(燃え尽き症候群)になるリスクも高まります。

2. 自己成長の機会を逃す

過小評価により、自ら積極的な挑戦やキャリアアップの機会を遠ざけてしまうことがあります。昇進やリーダー業務に対して尻込みする傾向も強まります。

3. チームや組織への悪影響

自信が持てない人材が増えると、意見の発信が控えめになり、チームの創造性や生産性にも影響が出ます。結果的に職場全体のモチベーションが低下する可能性があります。


インポスター症候群への対処法と企業のサポート施策

1. 自己理解を深める

自分の思考パターンに気付き、過度な自己否定にストップをかける意識を持つことが大切です。成功体験を紙に書き出すなど、自己認識を言語化する方法も有効です。

2. フィードバックを活用する

上司や同僚からの具体的なフィードバックを受け入れ、客観的な視点から自分の成果を再確認します。感謝の言葉も素直に受け取ることが自信につながります。

3. 企業としての支援策

  • メンタリング制度の導入
     社内の先輩や管理職が継続的に対話を行い、心理的安全性を高めます。
  • キャリアパスの明確化
     努力が評価され、ステップアップできる明確な道筋を提示することで不安を軽減します。
対処方法項目内容
自己認識の強化成果を書き出して視覚化し、事実ベースで確認する
周囲からの承認フィードバックや賞賛を素直に受け入れる訓練を行う
社内制度の整備メンタリングや育成制度を通じて安心して挑戦できる場を提供する

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まとめ

インポスター症候群は、実力のある人ほど悩まされやすい心理現象です。特に社会的な期待が重くのしかかる女性に多く見られる傾向があります。個人としては思考のクセを見直すこと、企業としては支援体制の構築が求められます。自分の成果に自信を持ち、安心して挑戦できる環境づくりが、組織全体のパフォーマンス向上にもつながります。