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マネジメントにモチベーションは含まれる?対策も解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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職場での成果を最大化するうえで「マネジメント」と「モチベーション」の関係は切っても切り離せないものです。管理職やリーダーにとって、部下の能力を引き出すためには、単に業務を管理するだけでなく、やる気や心理的な満足感にも目を向ける必要があります。本記事では、マネジメントにおけるモチベーションの位置づけと、その具体的な対策について解説します。

マネジメントにおけるモチベーションの位置づけ

モチベーションは成果を左右する要因の一つ

マネジメントとは、「組織目標の達成に向けて、人・モノ・カネ・情報といった経営資源を効果的に活用・調整すること」です。その中でも「人」に関するマネジメントは、業務遂行能力だけでなく、その原動力であるモチベーションにも深く関わります。

マネジメントの要素関連するモチベーション領域
目標設定自分の成長やチームへの貢献とリンクできる目標が動機付けとなる
評価とフィードバック適切な評価が自己効力感や承認欲求を刺激し、やる気を維持する
権限委譲と裁量自律性のある働き方が内発的動機を高める
人材育成成長実感が働くモチベーションとなり、組織へのエンゲージメントを向上させる

つまり、モチベーションはマネジメントに含まれるべき重要な要素であり、無視しては人材活用の最大化は難しいといえます。


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モチベーションが低下する原因とは?

外的・内的要因に注意が必要

職場におけるモチベーションの低下には、以下のような原因が関与していることが多いです。

要因分類具体例
外的要因評価が不適切、成果が報われない、業務量過多、コミュニケーション不足
内的要因成長実感の欠如、目的意識の薄れ、人間関係の不安、達成感の欠如
組織的要因目標が不明確、指示が一方的、チーム間の連携不足、責任の所在が不明確

これらを放置しておくと、離職率の上昇やパフォーマンスの低下、職場内の雰囲気悪化といった悪循環を招くことになります。


モチベーションを高めるためのマネジメント対策

自発性と承認欲求に応えるアプローチが効果的

モチベーションを維持・向上させるには、組織や上司からの「働きかけ」が不可欠です。以下に具体的な対策を紹介します。

対策項目解説
目標を「共有」する押しつけではなく、自分の役割と成果を実感できる目標設定を行う
適切なフィードバック結果だけでなく努力や過程を認めることで、次の行動意欲につながる
成長支援を行うスキルアップやキャリア設計を支援することで、個人の未来像が明確になりやる気が高まる
責任と裁量を与えるやらされ感を排除し、自発的に行動できる環境を整えることでモチベーションを保ちやすくなる
良好な関係性を築く上司・同僚との信頼関係は心理的安全性を高め、やる気の土台を形成する

これらの対策をチームに応じて柔軟に取り入れることで、従業員一人ひとりが前向きに行動する組織文化が醸成されます。


モチベーション管理で使える理論と考え方

心理学・経営学からの視点も活用する

マネジメントにおけるモチベーション管理には、以下のような理論が活用されています。

理論名内容
マズローの欲求5段階説生理的欲求から自己実現まで、人間の欲求は段階的に進化するという理論
ハーズバーグの動機付け理論衛生要因(給与や環境)と動機付け要因(達成感や責任)の両立が重要という考え方
自己決定理論(SDT)自律性・有能感・関係性という3要素が内発的動機を生む
期待理論努力と報酬のつながりを明確にすることで、行動意欲が高まるという理論

これらを理解することで、感覚的ではなく、理論的にモチベーション施策を設計・運用することが可能になります。


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まとめ

マネジメントには業務進行の管理だけでなく、人の感情や動機付けにも配慮する視点が求められます。モチベーションを高めることで、組織全体の生産性が向上し、離職防止やチームの一体感の強化にもつながります。これからのマネージャーには「人の内面に寄り添う力」が必要不可欠です。実践的な対策を通じて、より活気ある組織づくりを目指しましょう。