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消耗品と雑費の違いとは?注意点も解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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経理処理や確定申告で迷いやすい「消耗品費」と「雑費」。どちらも事業運営に必要な支出ですが、分類を間違えると経費計上のミスや税務調査で指摘を受けるリスクがあります。この記事では、消耗品と雑費の明確な違いや、仕訳時に注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

消耗品とは?

事業で使う物品のうち一定期間内に使い切るもの

消耗品とは、事業で使用する道具や備品のうち、購入価格や使用期間の観点から資産計上せずに経費処理できるものを指します。

項目内容
購入金額目安10万円未満(中小企業の特例で30万円未満の場合も即時経費計上可)
使用期間目安おおむね1年未満で使い切る、または価値が著しく減少するもの
主な例文房具、プリンター用トナー、封筒、名刺、USBメモリ、工具類など

「事業で繰り返し使うが、価値が短期間で失われる物品」は消耗品費に計上するのが原則です。


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雑費とは?

特定の科目に当てはまらない少額の支出

雑費は、消耗品や交通費、通信費といった既存の勘定科目に分類できない、事業に必要な少額支出を計上するための科目です。

項目内容
対象費用他の費目に該当しない小額の支出
主な例香典・祝儀・粗品代、慶弔時の花代、町内会費、予期せぬ軽微な事務経費など

雑費はあくまで「他の勘定科目に分類できない場合の例外的な費用」と考え、むやみに多用しないことが重要です。


消耗品と雑費の違い

用途と分類基準の違いを正しく理解する

消耗品と雑費は経費の分類基準が異なります。以下の点を意識することで正しく仕訳ができます。

比較項目消耗品費雑費
内容繰り返し使う物品で短期間で消耗または価値が減少するもの特定の科目に分類できない少額の費用
主な対象例文房具、清掃用品、OA機器周辺品慶弔関連の支出、町内会費、突発的な小規模出費
計上の頻度比較的定期的に発生イレギュラーで発生
税務上の注意点一定の基準に基づく分類が明確多用すると税務署からの指摘対象になりやすい

「物品は消耗品費」「特定分類できない小規模な支出は雑費」という考え方が基本です。


経費処理での注意点

正確な仕訳と領収書管理が大切

消耗品費と雑費を正しく区別し、経費処理するためには次のポイントに注意しましょう。

注意点内容
勘定科目の統一同一内容の支出は毎回同じ科目で処理し、仕訳のブレを防ぐ
領収書の保存支出内容を証明できるよう、領収書・レシートを必ず保管
明細の記録雑費の場合は特に用途を明記し、どのような支出かが後から分かるようにする
税務調査への備え雑費の頻度や金額が多い場合は内訳を整理し、説明責任を果たせる状態にしておく

日常的な経費管理で迷ったときは、会計ソフトの自動仕訳機能や税理士の助言を活用するのも有効です。


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まとめ

消耗品と雑費は見た目には似ていても、経理処理上は明確な違いがあります。消耗品は「使って価値が減る物品」、雑費は「他の科目に当てはまらない小額の支出」と理解し、適切に仕訳することが大切です。正しい経費処理を心がけることで、税務リスクの軽減とスムーズな会計管理が実現できます。