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越境ECの始め方とは?個人でも始められる方法を解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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インターネットの普及により、日本にいながら世界中の消費者に商品を販売できる「越境EC」が注目されています。「海外に売ってみたいけど、個人でも始められるのか?」「何から始めればいいのか分からない」そんな疑問を持つ方に向けて、本記事では越境ECの基本知識から、個人が実践できる始め方、成功のポイントまでをわかりやすく解説します。

越境ECとは?

海外向けのネット販売を指す言葉

越境EC(Cross-Border E-Commerce)とは、インターネットを通じて海外の顧客に商品を販売するビジネスモデルです。日本国内からアジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界各国の消費者に商品を届けることができます。

越境ECの特徴内容
対象顧客海外に住む一般消費者(BtoC)または企業(BtoB)
取扱商品雑貨、アパレル、化粧品、食品、伝統工芸品など幅広い
販売チャネル自社ECサイト、越境対応のモール型EC、SNS経由の販売など

円安の影響もあり、日本の商品を海外で販売するニーズは年々高まっています。

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個人でも越境ECは始められる?

答えは「はい」です。法人でなくても、個人事業主や副業レベルからスタートすることが可能です。初期費用を抑えつつ、小規模で始められるプラットフォームやツールが充実しており、特別な知識がなくても始めやすくなっています。

個人で始めやすい理由解説
無在庫販売も可能受注後に仕入れて発送するスタイルもあり、リスクを抑えられる
モール型の利用が簡単Amazon、eBay、Shopeeなどの越境対応ECが充実している
決済・配送も代行可能専門サービスを活用すれば、言語・通貨・物流のハードルを下げられる
在宅・副業でもできる商品数が少なくても始められ、フルタイムでの対応が不要な場合もある

副業からでも始められる点は、個人にとって大きなメリットです。

越境ECの始め方ステップ

1. 取り扱う商品を決める

まずは「どんな商品を売るのか」を明確にします。海外では日本製の商品やキャラクターグッズ、和風アイテム、スキンケア製品、キッチン雑貨などが人気です。

商品選定のポイント内容
海外ニーズのあるもの日本独自の商品、品質の高い日用品などは人気が高い
輸出規制にかからないもの食品・薬品などは国によって輸出規制があるため事前確認が必要
軽くて壊れにくいもの国際配送を考慮して、送料が抑えられ破損リスクの少ない商品が望ましい

2. プラットフォームを選ぶ

個人で始めるなら、以下のような既存プラットフォームを活用するのがスムーズです。

プラットフォーム特徴
Amazon(グローバルセリング)世界的に認知度が高く、配送や決済の仕組みも整っている
eBayオークション形式も可能で、アメリカ・ヨーロッパ市場に強い
Shopee・Lazada東南アジア圏への販売に適しており、スマホ中心の消費者にリーチできる
Etsyハンドメイド・ヴィンテージ系に特化したプラットフォーム

始めはひとつのモールで経験を積み、慣れてきたら複数展開を検討するとよいでしょう。

3. 商品ページを作成する

越境ECでは、商品写真や説明文が購買に直結します。海外ユーザー向けに分かりやすく、丁寧に説明することが重要です。

商品ページ作成のポイント解説
多角的な商品画像を掲載する正面・側面・使用例など複数角度から撮影した写真を用意
翻訳は丁寧に行う自動翻訳だけでなく、可能であればネイティブチェックを活用すると信頼度が上がる
サイズ・素材の明記単位(cm/inch)や素材名、重さなどは具体的に記載して誤解を防ぐ

4. 決済・配送方法を設定する

国ごとに異なる通貨や配送業者への対応が必要ですが、モール側で整備されている場合はそれを活用できます。自社運用の場合は、外部サービスを組み合わせる必要があります。

項目解説
決済方法PayPalやクレジットカードなど、世界的に使われている手段が主流
配送手段EMS、DHL、FedExなど国際配送に対応した業者を活用する
送料設定送料込みか、地域別設定かを明確にし、購入ハードルを下げるように調整する

5. 顧客対応・リスク対策を整える

海外ユーザーとのやりとりには、文化や言語の違いからトラブルも起きやすくなります。返品・返金ポリシーの明記や、トラブル時の対応フローを準備しておくことが大切です。

越境ECのメリットと課題

メリット課題
国内市場の縮小を補える高齢化や人口減少による国内消費の鈍化をカバーできる
為替差益が期待できる円安時には収益が拡大しやすくなる
新しい市場への挑戦が可能商品の新たなニーズを発見し、成長市場に参入できる
言語・文化の壁誤解や返品のリスクがあるため、丁寧な説明と対応が必要
関税・規制への理解が必要輸出入のルールや税制を理解し、トラブルを避ける知識が求められる
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まとめ

越境ECは、個人でも始められる可能性に満ちたビジネスモデルです。適切な商品選定とプラットフォーム活用、丁寧な顧客対応を心がけることで、日本の商品を世界に届けることができます。

まずは「ひとつの商品を、ひとつの市場に届けてみる」ことから始め、越境ビジネスの第一歩を踏み出してみましょう。