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事業性評価の融資って?実績だけじゃない?

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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融資といえば「決算内容や実績」が重視されると思われがちですが、近年注目されているのが「事業性評価」に基づく融資です。これは、企業の将来性や事業内容を評価する仕組みで、スタートアップや成長段階の企業にとっても大きなチャンスとなります。本記事では、事業性評価融資の特徴やメリット、従来型融資との違いをわかりやすく解説します。

事業性評価融資とは?

事業性評価融資とは、企業の財務実績だけでなく、事業の成長可能性やビジネスモデル、経営者の姿勢などを総合的に評価したうえで行われる融資です。

項目内容
評価対象決算書、財務状況、事業計画、ビジネスモデル、経営者の資質など
特徴将来性を重視し、実績が乏しい企業にもチャンスがある
対象企業スタートアップ、ベンチャー企業、成長段階の中小企業など
融資判断基準単なる数値ではなく、事業の可能性や社会的意義を考慮する

従来の「過去の数字を重視する融資」とは大きく異なる仕組みです。


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従来の融資との違い

事業性評価融資と従来型の融資は、融資判断の基準が異なります。

項目従来型融資事業性評価融資
判断基準財務実績、決算書の数字事業計画、将来性、経営者の姿勢、社会的意義
融資対象実績のある企業新規事業、スタートアップ、ベンチャー企業など
メリット数値に基づく客観性がある実績がなくても事業の魅力を評価してもらえる
デメリット実績が乏しいと審査通過が難しい評価が定性的で判断基準がわかりにくい場合もある

事業性評価融資は、未来志向型の資金調達といえます。


事業性評価融資のメリット

実績が少なくても融資の可能性がある

新規事業や創業間もない企業は、財務実績が乏しいため従来型融資を受けにくいですが、事業性評価融資なら事業計画やビジョンが評価対象となり、資金調達の道が広がります。


経営者の意欲や姿勢が評価される

数値だけでなく、経営者がどれだけ本気で事業に取り組んでいるかも重要な評価ポイントです。銀行や金融機関との信頼関係を築くきっかけにもなります。


事業の社会的意義も考慮される

地域社会への貢献度や持続可能性なども評価対象になるため、SDGsや地域課題解決に取り組む企業にとって有利に働くこともあります。

メリット項目内容
新しい企業も対象実績がなくても将来性があれば融資の可能性がある
経営者の姿勢重視本気度や熱意が評価に影響する
社会的意義の考慮地域や社会に貢献する事業は高く評価されやすい

事業性評価融資の注意点

事業性評価融資にはメリットがある一方で、以下の点に注意が必要です。

注意点内容
計画性が必要事業計画が曖昧だと評価されにくい
定性的評価の側面数値化できない要素が多く、審査基準が不透明な場合がある
継続的な報告融資後も事業の進捗を報告する必要がある場合がある

信頼関係を築くためには、透明性のある情報開示が求められます。


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まとめ

事業性評価融資は、従来の「実績重視」の融資とは異なり、事業の将来性や経営者の姿勢を評価する新しい融資の形です。スタートアップや成長段階の企業にとって、資金調達の可能性を広げる大きなチャンスといえます。ただし、事業計画の明確化や継続的な情報発信が欠かせないため、戦略的に準備を進めることが重要です。