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個人事業主は複数の事業を持てる??

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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個人事業主として安定した収入を得るために、事業を一つに絞るべきか、複数展開するべきかで迷う方は少なくありません。本記事では「複数の事業を持つメリットと注意点」を中心に、多角化が成功を後押しする理由や、実践する際のポイントをわかりやすく解説します。

複数の事業を持つ個人事業主が増えている理由

近年、単一の収入源に頼らず、複数の事業を持つ個人事業主が増えています。これは社会情勢の変化や働き方の多様化が影響しています。

不確実な時代への備え

経済の変動や外的要因によって、事業が一時的にストップするリスクは常に存在します。例えば、コロナ禍では多くの業種が大きな打撃を受けました。こうした状況でも別の事業が稼働していれば、リスクを分散できます。

新たなビジネスチャンスを取り入れやすい

個人事業主は柔軟な判断が可能であり、新たなトレンドやニーズに即応できる立場にあります。複数事業を持つことで、新しい分野への挑戦がしやすくなり、成長機会も広がります。


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複数の事業を持つメリットとデメリット

事業の多角化には確かに利点がありますが、同時に注意点も存在します。以下に主なポイントを整理しました。

項目メリットデメリット
収入面複数の収入源を確保できる収支管理が複雑になる
リスク管理一つの事業に依存しなくて済むすべてが中途半端になる恐れ
成長機会新規分野へのチャレンジが可能専門性が低下する可能性
働き方働き方に柔軟性が生まれるタスク管理や時間管理が難しくなる

表に示したように、複数事業には「リスク分散」と「収益強化」の魅力がありますが、計画的に取り組まなければ、逆に混乱を招く可能性もあります。


複数事業を展開する上での注意点

複数の事業を持つ際には、事前にいくつかの点に留意することが必要です。

事業の相性を意識する

異なる分野の事業でも、共通点があると管理やマーケティングに一貫性が持てます。たとえば、「Web制作」と「SNS運用代行」は密接に連動するため、業務の効率化が可能です。

収支と業務量のバランスを確認する

事業を増やしたことで収入が増えても、労力や時間が増大しすぎて疲弊してしまっては本末転倒です。自身のキャパシティを冷静に見極め、無理のない範囲で進めましょう。


具体的にどう事業を組み合わせるか

複数事業を持つと言っても、何をどう組み合わせるかによって成果は大きく異なります。以下は事業の組み合わせ例です。

主事業副事業との相性が良い例
ネットショップ商品撮影代行、SNS運用代行
ハンドメイド作家教室開催、動画配信ビジネス
ライターコンテンツ制作代行、SEOコンサル
コンサルタント講座運営、オンラインサロン運営

自分の得意分野や現在の顧客層と親和性の高い業種を選ぶことで、無理なく複数事業を両立できます。


事業を分けるか、ひとまとめにするかの判断基準

個人事業主は原則として「開業届」は1件で問題ありませんが、内容が大きく異なる事業を展開する場合、管理や税務の観点から分けた方がよいケースもあります。

事業区分を分けるべき例

・業種が異なり、取引先や帳簿が完全に別

・一方はBtoB、もう一方はBtoC

・片方は副業的な性質で、収支規模が小さい

これらの場合には、青色申告の帳簿記録上も区分管理した方が有利になります。


複数事業を成功させるためのポイント

最後に、複数事業を軌道に乗せるための実践的なアドバイスを紹介します。

・自分の強みやリソースを活かした分野を選ぶ

・段階的に事業を増やし、無理な拡大は避ける

・各事業の収支と時間配分を定期的に見直す

・信頼できる外部パートナーを活用する

これらを意識することで、複数の事業を持ちながらも品質と収益の両立が可能になります。


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まとめ

個人事業主にとって、複数の事業を持つことは大きなリスクヘッジであり、成長のきっかけにもなります。ただし、やみくもに事業を増やすのではなく、自分に合った分野を見極め、段階的に広げていくことが成功の鍵となります。柔軟性と戦略性を兼ね備えた事業運営を目指しましょう。