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アパレルブランドの立ち上げ方は?注意点も解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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ファッションに対する情熱を形にしたいと考える人にとって、アパレルブランドの立ち上げは夢のひとつです。しかし、ただ洋服を作るだけではビジネスとしては成立しません。本記事では、アパレルブランドを立ち上げるための具体的な手順から、よくある失敗を防ぐための注意点までを網羅的に解説します。初めての起業でも迷わないよう、必要な準備や知識をわかりやすく紹介します。

アパレルブランドを立ち上げるとは

単なる服作りではないブランド経営の本質

アパレルブランドの立ち上げとは、単に洋服をデザインして販売するだけでなく、商品やコンセプト、販売戦略、ファン作りまでを一貫して企画・実行することを意味します。単なるハンドメイド作品の販売とは異なり、ブランドとして認知されるためには、継続的な商品開発と販売計画、マーケティング戦略が必要です。


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アパレルブランド立ち上げに必要な準備

事業コンセプトとビジョンの策定

まず行うべきは、「どんな人に、どんな価値を提供したいのか」を明確にすることです。ターゲット層やブランドイメージ、世界観を言語化し、誰にどのような魅力を届けるのかをはっきりさせることが、全ての出発点となります。

そのうえで、事業としての収支計画や商品開発の流れ、販売戦略を整えることが重要です。たとえば、素材の仕入れ先や生産体制、販売チャネルの選定なども早い段階で検討すべきです。


アパレルブランドの立ち上げ手順

ブランド設計から販売までのステップ

アパレルブランドを立ち上げるには、以下のような段階的なプロセスがあります。

まず、ブランドコンセプトを決めることから始まります。次に、商品のラインナップやデザイン方針を設計し、どのような商品を展開していくかを明確にします。その後、生産体制を整え、仕入れ先の確保や製造工程の計画を立てます。

商品の準備が整ったら、販売方法を決定します。ECサイトを開設するか、実店舗を持つか、あるいはポップアップストアなどの期間限定出店を行うかを選びます。そして、ブランドの認知度を高めるためのマーケティングやPR活動を行い、商品の魅力を伝える準備を進めます。

このように、ブランドの立ち上げには計画性と柔軟な対応力が求められます。


ブランド立ち上げに必要な資金と予算計画

初期費用の目安と内訳

アパレルブランドの立ち上げには、商品開発費用や仕入れ費用、販売費用など、まとまった初期投資が必要です。

以下は、おおよその費用項目と目安を表にまとめたものです。

費用項目内容金額の目安
商品開発費デザイン、サンプル製作10万〜50万円
生産費用量産のための発注費30万〜100万円
販売費用ECサイト構築、出店費10万〜50万円
広告費SNS広告、インフルエンサー依頼等5万〜30万円
その他登記、ロゴ制作、梱包材など5万〜20万円

必要な資金は規模や販売形態によって異なりますが、少なくとも数十万円〜100万円程度を想定しておくと良いでしょう。


販売チャネルの選択と戦略

オンラインとオフラインの特徴を理解する

アパレルブランドの販売チャネルには、オンライン(ECサイトやSNS)、オフライン(実店舗やイベント)があります。オンライン販売は初期費用を抑えて広い顧客層にアプローチできる利点がありますが、商品を実際に手に取ってもらえないため、写真や説明文に工夫が必要です。

一方、オフライン販売は商品を直接手に取ってもらえるため、ブランドの世界観を伝えやすいという特徴があります。顧客との接点を重視するなら、ポップアップストアやイベント出店を活用するのも有効です。

ブランドの性格や顧客層に応じて、オンラインとオフラインを組み合わせた販売戦略を構築すると効果的です。


アパレルブランド成功のためのマーケティング施策

SNS活用とターゲット設定が鍵

ブランドの知名度を高めるためには、マーケティング戦略が不可欠です。とくにSNSの活用は、アパレル業界において非常に効果的な手段です。

たとえば、ブランドの世界観を一貫して表現するInstagram運用や、商品の着用シーンを紹介する投稿を通じて、ターゲット層にリーチできます。また、ターゲットとする顧客像を明確にし、その人たちが日常的に使っているSNSやメディアを調査し、そこで発信することが重要です。

ブランドの立ち上げ初期こそ、「誰に届けたいのか」を明確にし、それに合った媒体・方法での発信が必要となります。


アパレルブランド立ち上げ時の注意点

情熱だけで始めないために

アパレルブランドを立ち上げる際には、次のような注意点があります。

まず、自己満足で終わってしまうデザインでは、消費者の共感を得られません。常に市場のニーズや流行を意識しながら、ブランドの個性とのバランスを取ることが求められます。

次に、価格設定や利益率の計算を甘く見ていると、利益が出ない事態に陥ります。生産原価、販売手数料、広告費などを踏まえた価格設計が不可欠です。

また、ブランドの世界観を正しく伝えるためには、ロゴやパッケージ、撮影イメージまでトータルで統一する必要があります。この統一感がブランドの信頼性につながります。

最後に、スピード感に流されすぎると品質管理が甘くなり、顧客満足度の低下につながるおそれがあります。品質と納期、両方を丁寧に管理することが重要です。


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まとめ

アパレルブランドの立ち上げは、多くの夢と同時に現実的な課題も伴います。情熱を形にするためには、入念な準備と計画、そして柔軟な発想が不可欠です。商品力やデザインだけでなく、事業として成立させる視点を忘れず、確かなブランドとして成長させていきましょう。