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中古車販売の開業はどのようにする?必要な資金は?

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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中古車販売業は、比較的低コストで始められるビジネスの一つとして注目されています。しかし、実際に開業するには許可申請や資金計画など、しっかりとした準備が必要です。本記事では、中古車販売業を始める際の手続きの流れや、必要な設備・書類、初期費用の目安についてわかりやすく解説します。これから車業界で独立を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

中古車販売を始めるために必要な許可と手続き

中古車販売を開業するには、まず「古物商許可」が必要です。この許可は中古品を仕入れて販売する業務すべてに必要なもので、警察署に申請して取得する必要があります。

申請の際には以下のような書類を用意しなければなりません。

  • 古物商許可申請書
  • 略歴書
  • 誓約書
  • 住民票
  • 営業所の使用権限を示す書類(賃貸契約書など)
  • 法人登記簿謄本(法人の場合)

このほか、自動車業界ならではの登録や届け出も必要です。たとえば、ナンバープレートの取得や名義変更手続きの代行を行う場合は、「自動車検査登録事務所」への登録が求められることもあります。

加えて、販売車両を展示するスペースや保管場所、事務所の設置も必要になります。展示場の確保には、道路交通法や建築基準法などの制限もあるため、開業前にしっかりと確認しておくべきです。


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中古車販売の開業に必要な資金の目安

中古車販売業は、業種の中では比較的少ない資金で始められる部類に入りますが、それでもある程度の準備資金は必要です。以下に、中古車販売の開業にかかる主な初期費用の内訳をまとめました。

項目内容目安金額
古物商許可申請費各都道府県の公安委員会に支払う手数料約2万円
物件取得費事務所や展示場の賃貸・保証金など約50万円〜150万円
敷地整備・看板設置費用展示スペースの舗装、外装工事など約30万円〜100万円
車両仕入費用初期在庫としての中古車購入代金約100万円〜300万円
備品・事務用品パソコン、プリンター、電話、書類棚など約10万円〜20万円
広告宣伝費チラシ、看板、Web広告など約10万円〜30万円
運転資金(3か月分)家賃・人件費・水道光熱費など約50万円〜100万円

総額で考えると、最低でも300万円〜600万円程度の資金が必要になることが多く、在庫を多く持ちたい場合はさらに多くの資金を見込む必要があります。


資金調達の方法と節約のポイント

開業資金が不足している場合は、資金調達を検討する必要があります。自己資金だけでは足りない場合でも、以下のような手段で補うことが可能です。

  • 日本政策金融公庫の創業融資制度を利用する
  • 地方自治体の起業支援助成金を活用する
  • クラウドファンディングで資金を集める
  • 中古車仕入れを最小限にして小規模からスタートする

また、費用を抑えるためにはいくつかの工夫も有効です。以下は、コストを削減するための主な方法です。

節約項目工夫例効果
物件取得費郊外の比較的安価な物件を選ぶ家賃を大幅に抑えることが可能
車両仕入れオークションを活用して安く仕入れる同品質の車を安く仕入れられる
宣伝広告費SNSや口コミを利用広告コストを抑えつつ集客が可能

無理に在庫を抱えず、注文販売形式でスタートする方法もあります。これにより、初期在庫の仕入れリスクを減らすことができ、キャッシュフローを安定させやすくなります。


中古車販売で押さえるべき運営上のポイント

中古車販売を開業するにあたり、単に「車を売る」だけでは成功しません。顧客との信頼関係やアフターサービス、正確な車両情報の提供など、地道な運営がカギとなります。

以下のポイントを意識すると、顧客満足度が高まり、リピーターや紹介につながる可能性が高くなります。

  • 車両状態の正確な情報開示(修復歴、走行距離など)
  • アフターフォロー体制の整備(保証や整備対応)
  • 車検や名義変更などの手続きサポート
  • 顧客のニーズに合わせた仕入れや提案力

また、価格競争に陥らないよう、付加価値のあるサービス(無料点検、洗車サービスなど)を用意することで差別化を図ることも重要です。


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まとめ

中古車販売は、必要な許可を取得し、適切な資金計画と準備を行えば、比較的スムーズに始められるビジネスです。しかし、開業後の安定経営には、販売戦略・信頼構築・顧客対応といった要素が不可欠です。

初期費用を抑えつつ、スモールスタートで無理のない運営を目指すことが、長く続けられるポイントです。事前にしっかりと情報を集め、現実的な資金計画と運営方針を立てて、安定した中古車ビジネスを実現しましょう。