, 【RPA】ロボットによる業務自動化のメリットはある?AIとの違いは何? | ビズスキルDX

【RPA】ロボットによる業務自動化のメリットはある?AIとの違いは何?

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

詳しく見る

RPA(Robotic Process Automation)は、ロボットを利用して定型的な業務を自動化する技術です。具体的には、パソコン上で行うルーチン作業や、反復的な事務作業をプログラムによって自動的に実行することを指します。RPAは人間が行っていた手作業を効率化することで、業務負担を軽減し、より付加価値の高い仕事に集中できる環境を作り出します。

本記事では、RPAを活用した業務自動化のメリットについて詳しく解説するとともに、RPAとAIの違いについても説明します。

RPAを活用した業務自動化のメリット

RPAを業務に導入することで、多くのメリットが得られます。これにより企業の効率化が進み、業務品質の向上にも寄与します。以下に、RPAがもたらす主なメリットについて詳しく解説します。

作業の効率化と時間の節約

RPAの最も大きなメリットの一つは、反復的で手間のかかる作業を自動化することで、作業の効率化が実現できる点です。例えば、請求書の処理やデータ入力など、人間が行うと時間がかかる業務をRPAが瞬時に処理することができます。これにより、従業員はよりクリエイティブな仕事や意思決定を伴う業務に専念することができ、企業全体の生産性が向上します。

ヒューマンエラーの削減

RPAはプログラムされた通りに正確に動作するため、手作業で発生しがちなミスを大幅に減らすことができます。例えば、データ入力の際の誤りや手順の抜け漏れなど、人的なミスが業務に与える影響は少なくありませんが、RPAを導入することでそのようなヒューマンエラーを削減し、業務品質を向上させることが可能です。

業務コストの削減

RPAを導入することで、作業時間が短縮されるだけでなく、業務にかかる人件費も削減することが可能です。特に、人手で行うには大量のリソースが必要な業務においては、RPAが効率よく作業を行うことで、結果的にコストの削減につながります。また、24時間稼働できるため、夜間や休日でも業務を自動的に進行させることができます。


AIとRPAの違いは何か?

RPAとAI(人工知能)はどちらも業務効率化に寄与するテクノロジーですが、両者には明確な違いがあります。ここでは、RPAとAIの違いについて詳しく説明します。

RPAはルールベースの自動化

RPAは事前に定義されたルールや手順に基づいて作業を自動化するもので、特定のプロセスを繰り返し実行することに特化しています。例えば、定型フォーマットのデータ処理や、特定の操作を繰り返す業務などが得意です。RPAはルーチン作業を確実にこなすことが求められる場面で力を発揮します。

AIは学習と判断が可能

一方、AIはデータを基にして学習し、自律的に判断を行うことができるテクノロジーです。機械学習やディープラーニングといった技術により、AIは過去のデータを分析して将来の予測を立てたり、状況に応じた柔軟な判断を行うことができます。例えば、顧客の購買履歴をもとにした商品提案や、画像認識など、RPAにはない「学習する能力」がAIには備わっています。

RPAとAIの組み合わせ

RPAとAIを組み合わせることで、より高度な自動化が実現可能です。例えば、AIがデータ分析を行い、その結果に基づいてRPAが具体的な処理を実行するといった連携が考えられます。このように、AIの判断能力とRPAの正確な実行能力を組み合わせることで、従来の業務の枠を超えた効率化が実現できます。

技術特徴主な用途
RPA定義されたルールに基づき業務を自動化データ入力、定型作業の自動化
AI学習・判断能力を持ち、データから洞察を得るデータ分析、予測、音声認識

RPAを導入する際のポイント

RPAの導入にはいくつかの重要なポイントがあります。これらを考慮することで、RPA導入による効果を最大限に引き出すことが可能です。

自動化する業務の選定

RPAは全ての業務に適用できるわけではありません。特に効果を発揮するのは、ルーチン化された反復作業や手順が明確で変動が少ない業務です。まずは現在の業務プロセスを分析し、自動化に適している部分を見極めることが成功のカギとなります。

従業員の理解とサポート

RPAの導入は、従業員の働き方にも大きく影響を与えるため、従業員の理解と協力が不可欠です。RPAの導入目的を明確にし、それによって得られるメリットを従業員に説明することで、抵抗感を減らし、RPAをスムーズに業務へ導入することができます。

効果の測定と改善

RPA導入後には、その効果を測定し、必要に応じて改善していくことが重要です。自動化によって実際にどれだけの時間やコストが削減されたのか、また業務の品質がどのように向上したのかを定量的に測定し、その結果に基づいてさらなるプロセス改善を行うことで、RPAのメリットを最大限に活用できます。


まとめ

RPA(Robotic Process Automation)は、定型業務を自動化し、業務の効率化とヒューマンエラーの削減、そしてコスト削減を実現するための強力なツールです。AIとの違いとして、RPAはルールベースの自動化に特化し、AIは学習と判断を行う能力がある点が挙げられます。

RPAの導入によって、社員はより創造的で付加価値の高い業務に集中することができ、企業全体の生産性と業務品質が向上します。業務の効率化を図るために、RPAを導入し、AIと組み合わせることでさらに高度な業務自動化を目指しましょう。