「取り急ぎ・・・」は失礼になる？ビジネス上の適切な表現を解説

お役立ち情報

2025.02.13

監修者

竹村直浩

＜経営管理のプロ・数多の組織経営＞
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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ビジネスメールで使われることが多い「取り急ぎ」という表現は、便利な反面、使い方を間違えると失礼と受け取られることもあります。本記事では、「取り急ぎ」の意味や使い方、適切な言い換え表現を詳しく解説します。

「取り急ぎ」の意味と使い方

「取り急ぎ」は、「ひとまず」「急いで」という意味を持ちます。ビジネスメールでは、急ぎで最低限の要件を伝える際に使われますが、相手によっては「雑な印象」や「丁寧さに欠ける」と感じられることもあります。

ポイント	内容
意味	急いで取り組んでいるが、まだ十分な準備ができていない状態で要件のみを伝える場合に使用
使用シーン	緊急で返答や報告が必要な場合や、取り急ぎお礼を伝える際など
注意点	丁寧さに欠けると感じる人もいるため、相手や状況を選んで使うことが重要

使い方	具体例
取り急ぎ、お礼申し上げます	会議や打ち合わせ後、詳細は後日として、まずは感謝の気持ちを伝えたい場合
取り急ぎ、ご報告まで	緊急で報告が必要な際、詳細は後で共有するとして、先に要点のみ伝える場合

「取り急ぎ」という表現が失礼と感じられる理由は以下の通りです。

理由	内容
簡略的すぎる印象	「取り急ぎ」の後に詳細がなく、端的な内容だけだと丁寧さに欠けると受け取られることがある
相手への配慮不足	忙しさを言い訳にしているように感じさせることがあり、相手への敬意が足りない印象を与える

「取り急ぎ」を使う際は、以下のポイントに注意しましょう。

注意点	具体例
丁寧な結びを添える	「取り急ぎ、お礼申し上げます。引き続きよろしくお願いいたします。」のように、結びの言葉を付け加える
補足を後から送る	「取り急ぎ、ご報告まで。詳細は後日お送りいたします。」と、後から補足する意思を示す

「取り急ぎ」を避けたい場合は、以下のような言い換え表現を使うと良いでしょう。

言い換え表現	使い方
まずはご連絡まで	ひとまず連絡をしたい場合に使用。より柔らかい印象を与える
取り急ぎではございますが	忙しい中での連絡であることを示しつつ、丁寧な印象を保てる
略儀ながら	特にお礼やお詫びの際に使用すると、格式ある表現になる

「取り急ぎ」を使わない方が良い場面もあります。

シーン	理由
初めての相手	簡略すぎる表現は、初対面の相手に不快感を与える可能性がある
重要な報告	重要な内容を「取り急ぎ」で済ませると、軽んじていると誤解される恐れがある

「取り急ぎ」は便利な表現ですが、使い方によっては相手に不快感を与えることもあります。

ポイント	内容
適切な使い方	緊急時や最低限の連絡が必要な場合に限る
注意点	丁寧な結びや補足を忘れずに
言い換え	「まずはご連絡まで」「略儀ながら」など、相手や状況に応じて使い分ける

相手に敬意を示しつつ、適切な表現を選ぶことが、円滑なビジネスコミュニケーションの鍵です。