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目標管理とは?フィードバック・MBO・OKRについて解説

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監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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目標管理は、組織や個人の目標を明確にし、その達成に向けたプロセスを管理する手法です。本記事では、目標管理の基本概念、フィードバックの重要性、そして代表的な手法であるMBO(目標による管理)とOKR(Objectives and Key Results)について解説します。


目標管理の基本概念

目標管理とは、組織や個人が達成すべき目標を設定し、その進捗を管理・評価するプロセスを指します。これにより、業務の方向性が明確になり、生産性の向上やモチベーションの維持につながります。


フィードバックの重要性

目標管理において、フィードバックは欠かせない要素です。定期的なフィードバックを通じて、目標達成度や課題を共有し、必要な改善策を講じることで、組織全体のパフォーマンス向上が期待できます。


MBO(目標による管理)とは

MBOは、1954年にピーター・ドラッカー氏が提唱した目標管理手法で、個人が自ら目標を設定し、その達成度を評価するプロセスです。これにより、従業員のモチベーション向上や組織目標との整合性が図られます。

MBOのメリット

  • 目標の明確化
    個人と組織の目標をリンクさせることで、業務の方向性が明確になります。
  • モチベーションの向上
    自ら設定した目標に取り組むことで、主体性が高まり、意欲的に業務に取り組めます。

MBOのデメリット

  • 評価の負担増加
    目標設定や評価のプロセスが複雑化し、管理者の負担が増える可能性があります。
  • 個人主義の助長
    個人目標に焦点を当てすぎると、チームワークが損なわれるリスクがあります。

OKR(Objectives and Key Results)とは

OKRは、組織全体の目標(Objectives)と、それを達成するための主要な成果(Key Results)を設定し、全員が共有する目標管理手法です。GoogleやIntelなどの企業で採用され、高い目標達成効果が報告されています。

OKRのメリット

  • 組織全体の一体感
    全員が共通の目標に向かって取り組むことで、チームの結束力が高まります。
  • 柔軟な目標設定
    短期間での目標設定・評価サイクルにより、環境の変化に迅速に対応できます。

OKRのデメリット

  • 導入の難しさ
    新しい手法のため、組織文化や既存の評価制度との整合性を図る必要があります。
  • 高い目標設定のプレッシャー
    意欲的な目標設定が求められるため、達成できない場合の心理的負担が生じることがあります。

MBOとOKRの比較

MBOとOKRは、いずれも目標管理手法ですが、以下の点で異なります。

項目MBOOKR
目的個人の目標達成度を評価し、人事評価に反映する組織全体の目標達成と連動し、全員のベクトルを合わせる
目標設定個人が上司と協議して設定組織全体の目標から部門・チーム・個人へと連鎖的に設定
評価期間半期や年度単位の長期スパン四半期ごとの短期スパン
フィードバック定期的な面談や評価面談で実施進捗状況を頻繁に共有し、柔軟に対応
メリット個人のモチベーション向上、評価の透明性組織全体の一体感、迅速な環境変化への対応
デメリット評価の負担増加、個人主義の助長導入の難しさ、高い目標設定によるプレッシャー

まとめ

目標管理は、組織や個人の成長に不可欠なプロセスです。フィードバックを適切に行い、MBOやOKRといった手法を活用することで、効果的な目標達成が期待できます。自社の文化や目的に合わせて、最適な目標管理手法を選択しましょう。