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「拝聴」の意味って?類語や正しい使い方を解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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ビジネスシーンで「拝聴いたしました」という表現を見聞きしたことはありませんか
しかし、誤った使い方をすると失礼にあたることがあるため、正しい意味や用法を理解することが重要です

本記事では、「拝聴」の意味や正しい使い方、類語との違いを詳しく解説します

「拝聴」の意味とは

「拝聴」とは、「聞く」の謙譲語で、目上の人の話を丁寧に聞くことを表す表現です

「拝聴」の基本情報

項目内容
読み方はいちょう
意味目上の人の話を謹んで聞くこと
使い方「講演を拝聴しました」「ご意見を拝聴いたしました」

この表現は、相手に対して敬意を示す際に使用します


「拝聴」の正しい使い方

「拝聴」は、目上の人の話を聞く場面で使用し、自分の行為に対して使うのが正しいです

ビジネスシーンでの「拝聴」の使い方

使用場面例文
講演を聞いたとき「先生の貴重なご講演を拝聴いたしました」
意見や話を聞いたとき「ご指導を拝聴し、大変勉強になりました」
会議で上司の説明を聞いたとき「〇〇部長のご説明を拝聴しました」

ポイントは、話し手に対して敬意を払う場面で使用することです


「拝聴」の類語と違い

「拝聴」には似た意味の言葉がありますが、それぞれの使い方には違いがあります

「拝聴」の類語と違い

類語意味使い方の違い
傾聴注意深く話を聞くこと目上の人だけでなく、誰に対しても使える
拝見目上の人のものを「見る」こと「拝聴」は「聞く」行為に対して使う
伺う目上の人の話を「聞く」「訪ねる」「拝聴」は「聞く」のみの意味

「拝聴」は、話を聞く場合に限定される謙譲語なので、適切な場面で使用することが大切です


「拝聴」の注意点

「拝聴」を誤って使用すると、相手に違和感を与えたり、失礼になることがあるため注意が必要です

「拝聴」を使う際の注意点

間違った使い方理由
自分の話に対して使う「拝聴」は相手の話に対する謙譲語のため、不適切
カジュアルな会話で使うフォーマルな表現のため、日常会話では違和感がある
目下の人に対して使う「拝聴」は目上の人に対して使う表現のため、目下の人に使うのは誤り

例えば、「私の話を拝聴してください」と言うと、誤った敬語表現になるため避けましょう


「拝聴」の適切な言い換え表現

「拝聴」を使うと堅苦しくなる場面では、適切な言い換え表現を使用すると良いでしょう

「拝聴」の言い換え表現

状況適切な言い換え例文
ビジネスメール「お話を伺いました」「先ほどのご説明を伺いました」
日常会話「話を聞かせていただきました」「貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございます」
目上の人への敬意を示す「ご講演を拝聴いたしました」「先生の講演を拝聴し、大変勉強になりました」

状況に応じて、適切な表現を選びましょう


「拝聴」を使ったメール例

「拝聴」は、ビジネスメールでも使用されることが多いため、適切な表現を理解しておくことが重要です

① 上司や取引先へのお礼メール

件名
【ご講演の御礼】

本文
〇〇様

お世話になっております
本日は貴重なご講演を拝聴し、大変勉強になりました
今後の業務に活かしてまいります

引き続き、ご指導のほどよろしくお願いいたします

〇〇株式会社
△△(自分の名前)


② 会議後のフォローメール

件名
【本日の会議の御礼】

本文
〇〇様

本日はお忙しい中、貴重なご意見を拝聴できましたこと、心より感謝申し上げます
今後とも、ご指導のほどよろしくお願いいたします

〇〇株式会社
△△(自分の名前)


まとめ

「拝聴」は、目上の人の話を謹んで聞くことを表す謙譲語であり、適切に使うことで敬意を示すことができます

「拝聴」のポイント

ポイント内容
正しい意味を理解する目上の人の話を謹んで聞くときに使う
ビジネスシーンで適切に使う会議や講演など、フォーマルな場面で使用
間違った使い方に注意する自分の話には使わない、目下の人には使わない
類語を使い分ける「傾聴」「伺う」など、状況に応じた言い換えを活用

適切に「拝聴」を使い、より丁寧で正確なビジネスコミュニケーションを心がけましょう