ビジネスシーンで「ご一緒させてください」という表現を使うことがありますが、実はこの言い方は適切でない場合があります
正しい敬語を使わなければ、相手に違和感を与えたり、失礼な印象を持たれたりすることがあるため、注意が必要です
本記事では、「ご一緒させてください」の正しい使い方や、ビジネスシーンでの適切な言い換え表現について解説します
「ご一緒させてください」はビジネスで使えるのか
「ご一緒させてください」は、敬語としては誤用であるため、ビジネスシーンでは適切ではありません
「ご一緒させてください」の誤用ポイント
項目 | 内容 |
---|---|
二重敬語になっている | 「ご一緒(尊敬語)」+「させてください(謙譲語)」が重複 |
正しい敬語ではない | 本来は「ご一緒する」「同行する」が適切 |
相手への敬意が不足することがある | 目上の人に使うと、不自然な印象を与える |
そのため、ビジネスシーンでは別の表現を使うことが望ましいです
「ご一緒させてください」の正しい使い方
「ご一緒させてください」は、カジュアルな場面では使うことができますが、フォーマルな場面では適切な言い換えが必要です
適切な表現への言い換え
状況 | 適切な言い換え | 例文 |
---|---|---|
同行したいとき | 「ご一緒いたします」 | 「会議にご一緒いたします」 |
参加を申し出るとき | 「ご一緒させていただけますか」 | 「来週の研修にご一緒させていただけますか」 |
目上の人に同行を申し出るとき | 「ご同行させていただければ幸いです」 | 「お客様訪問にご同行させていただければ幸いです」 |
場面や相手に応じて適切な敬語を選ぶことが重要です
「ご一緒させてください」の間違った使い方と注意点
誤った使い方をすると、相手に違和感を与えたり、不適切な表現になったりすることがあるため、注意が必要です
「ご一緒させてください」を使う際の注意点
間違った使い方 | 理由 |
---|---|
目上の人に対して使う | 相手への敬意が不足しているように感じられる |
フォーマルな場面で使う | 正式な場では「ご同行させていただく」が適切 |
「させてください」を乱用する | 依頼の表現としては「ご一緒できますか」がより丁寧 |
例えば、上司や取引先に対して「商談にご一緒させてください」と言うと、不自然な印象を与えるため、「ご同行させていただければ幸いです」とするほうが望ましいです
「ご一緒させてください」の適切な言い換え表現
ビジネスシーンでは、より丁寧で適切な表現を使うことが求められます
「ご一緒させてください」の言い換え表現
状況 | 適切な言い換え | 例文 |
---|---|---|
同行を希望する場合 | 「ご一緒いたします」 | 「営業訪問にご一緒いたします」 |
許可を求める場合 | 「ご一緒してもよろしいでしょうか」 | 「会議にご一緒してもよろしいでしょうか」 |
上司や取引先と同行する場合 | 「ご同行させていただければ幸いです」 | 「商談にご同行させていただければ幸いです」 |
このように、相手や場面に合わせて適切な敬語を選ぶことが大切です
「ご一緒させてください」を使ったビジネスメール例
ビジネスメールでは、「ご一緒させてください」よりも、より丁寧で適切な表現を使うことが望ましいです
① 研修参加の申し出メール
件名
【来週の研修について】
本文
〇〇様
お世話になっております
来週の研修についてですが、もし可能でしたらご一緒させていただけますでしょうか
ご都合をお聞かせいただけますと幸いです
何卒よろしくお願いいたします
〇〇株式会社
△△(自分の名前)
② 取引先訪問の同行依頼メール
件名
【取引先訪問の件について】
本文
〇〇様
お世話になっております
来週の〇〇商事様への訪問に関しまして、私もご同行させていただければ幸いです
何卒よろしくお願いいたします
〇〇株式会社
△△(自分の名前)
まとめ
「ご一緒させてください」は、敬語として誤りがあるため、ビジネスシーンでは適切な言い換え表現を使うことが重要です
「ご一緒させてください」のポイント
ポイント | 内容 |
---|---|
「ご一緒させてください」は二重敬語 | 「ご一緒(尊敬語)」+「させてください(謙譲語)」が重複している |
ビジネスシーンでは適切な敬語を使う | 「ご一緒いたします」「ご同行させていただければ幸いです」などを使用 |
目上の人にはより丁寧な表現を | 「ご同行させていただく」「ご一緒してもよろしいでしょうか」が適切 |
適切な敬語を使い、相手に失礼のないビジネスコミュニケーションを心がけましょう