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離職票って何?退職証明書との違いは?

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監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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退職後の手続きに必要な書類の一つに「離職票」がありますが、同じく退職時に発行される「退職証明書」との違いを正しく理解している方は少ないかもしれません。本記事では、離職票の役割や退職証明書との違い、活用方法について詳しく解説します。失業保険の申請や転職活動をスムーズに進めるために、ぜひ参考にしてください。

離職票とは?

離職票は、退職した従業員が失業保険を受給する際に必要な書類で、雇用保険の加入期間や退職理由などが記載されています。

離職票の主な役割

項目詳細
発行元退職した会社
目的失業保険の申請に必要
対象者雇用保険に加入していた退職者
発行タイミング退職後10日以内に発行
提出先ハローワーク

退職証明書とは?

退職証明書は、退職の事実を証明するための書類で、新しい就職先や公的機関への提出を求められる場合があります。

退職証明書の主な役割

項目詳細
発行元退職した会社
目的退職の事実を証明
対象者希望者(法律上の発行義務なし)
発行タイミング退職者の申請後に発行
提出先転職先企業、公的機関など

離職票と退職証明書の違い

離職票と退職証明書は、どちらも退職後に関わる書類ですが、目的や使用シーンが異なります。

比較表

項目離職票退職証明書
目的失業保険の申請退職の証明
発行義務会社に発行義務あり会社に発行義務なし(希望者のみ)
発行タイミング退職後10日以内申請後に発行
提出先ハローワーク転職先企業、公的機関
対象者失業保険を申請する退職者退職の証明が必要な人

離職票の受け取り方法

離職票は、退職した会社から発行され、郵送または直接受け取ることができます。

受け取りの流れ

  1. 会社がハローワークに離職証明書を提出(退職後)
  2. ハローワークが内容を確認し、離職票を発行
  3. 会社から本人へ郵送または手渡しで受領
  4. 受け取ったら内容を確認し、不備があれば会社に問い合わせる

離職票が必要なケースと不要なケース

離職票は、失業保険を申請する場合に必要ですが、必ずしも全員が取得するわけではありません。

必要なケース

  • 失業保険を申請する場合
  • 雇用保険の加入期間を証明する必要がある場合

不要なケース

  • 転職先が決まっていて失業保険を受給しない場合
  • 退職後すぐに個人事業主やフリーランスとして活動する場合

離職票が届かない場合の対処法

退職後、10日以上経っても離職票が届かない場合は、以下の方法で対処しましょう。

対応方法

状況対処法
会社が発行していない会社に確認し、速やかに発行を依頼する
会社が発行を拒否しているハローワークに相談する
郵送中のトラブル会社またはハローワークに再発行を依頼する

退職証明書が必要なケース

退職証明書は、特定の状況で求められることがあります。

よくあるケース

  • 転職先企業からの提出要請(過去の勤務実績の証明)
  • 公的機関の手続き(ビザ申請、ローン審査など)
  • 再就職支援サービスの登録

まとめ

離職票と退職証明書は、どちらも退職に関わる書類ですが、目的や使用場面が異なります。失業保険を申請する場合は離職票が必要になり、転職や公的手続きで退職の証明が求められる場合は退職証明書を取得することになります。必要に応じて適切な書類を取得し、スムーズに手続きを進めましょう。