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WILL-CAN-MUSTって?キャリア形成に必要なフレームワーク?ポイントも解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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キャリアを考えるとき、「自分はどのような仕事をしたいのか」「どんなスキルを持っているのか」「何を求められているのか」を整理することが重要です。そこで活用されるのが「WILL-CAN-MUST」というフレームワークです。本記事では、WILL-CAN-MUSTの概要やキャリア形成への活用方法、効果的な使い方を解説します。今後のキャリアを考えている方はぜひ参考にしてください。

WILL-CAN-MUSTとは?

WILL-CAN-MUSTとは、自分のキャリアを考える際に「やりたいこと」「できること」「求められること」の3つの視点で整理するフレームワークです。

WILL-CAN-MUSTの3つの要素

要素意味具体例
WILL(やりたいこと)自分がやりたいこと、興味・関心のある分野「新規事業の立ち上げをしたい」「海外で働きたい」
CAN(できること)自分が持っているスキルや経験、得意なこと「マーケティング分析が得意」「プログラミングスキルがある」
MUST(求められること)会社や社会から求められる役割・ニーズ「DX推進のスキルが求められる」「管理職としての経験が必要」

WILL-CAN-MUSTの関係性

WILL-CAN-MUSTの3つの要素が重なる部分が、自分にとって最適なキャリアの方向性となります。

WILL-CAN-MUSTの関係図

WILL∩CAN∩MUST=理想的なキャリアの方向性\text{WILL} \cap \text{CAN} \cap \text{MUST} = \text{理想的なキャリアの方向性}WILL∩CAN∩MUST=理想的なキャリアの方向性

各要素のバランスの取り方

状態特徴キャリアの考え方
WILLとCANが重なるがMUSTがないやりたいこととできることは一致しているが、社会的な需要がないどの企業や業界でニーズがあるのかリサーチが必要
CANとMUSTが重なるがWILLがない企業や社会に求められるスキルを持っているが、やりたいことではないモチベーションが低下しやすいので、WILLを見つける工夫が必要
WILLとMUSTが重なるがCANがないやりたいことと市場のニーズは一致しているが、スキルが不足している必要なスキルを身につける努力が必要

WILL-CAN-MUSTを活用したキャリア形成の方法

WILL-CAN-MUSTを活用することで、自分のキャリアの方向性を明確にできます。

WILL-CAN-MUSTの活用手順

ステップ内容
1. WILL(やりたいこと)を書き出す興味がある仕事や達成したい目標をリストアップする
2. CAN(できること)を整理する自分のスキルや経験、得意なことを振り返る
3. MUST(求められること)を分析する会社や業界で求められているスキルや役割を確認する
4. 3つの要素の重なる部分を探す自分に合ったキャリアの方向性を見つける
5. スキルを磨く・キャリアプランを立てる必要なスキルを習得し、実現に向けた行動計画を作る

WILL-CAN-MUSTを使う際のポイントと注意点

WILL-CAN-MUSTを活用する際に、意識すべきポイントを押さえておくと効果的です。

WILL-CAN-MUSTを活用するポイント

ポイント詳細
柔軟に考える必ずしも3つが完全に重ならなくてもよい。段階的に調整する
定期的に見直すキャリアの状況は変化するため、定期的に振り返る
市場の変化を意識する企業や業界のニーズが変わるため、最新情報を取り入れる
スキルの向上を続ける「CAN」を広げることで、WILLやMUSTとの重なりを増やせる

WILL-CAN-MUSTを使ったキャリアの成功事例

実際にWILL-CAN-MUSTを活用したキャリアの成功例を紹介します。

事例1 エンジニアからプロジェクトマネージャーへ

要素内容
WILL(やりたいこと)チームをまとめる仕事がしたい
CAN(できること)プログラミングの知識と実務経験がある
MUST(求められること)IT業界でプロジェクトマネジメントのスキルが必要
結果マネジメントスキルを習得し、プロジェクトマネージャーにキャリアアップ

事例2 営業職からマーケティング職へ

要素内容
WILL(やりたいこと)データ分析を活かしたマーケティングをしたい
CAN(できること)営業経験があり、顧客のニーズを理解している
MUST(求められること)デジタルマーケティングの知識が求められている
結果マーケティング関連の資格を取得し、マーケティング職へ転職成功

まとめ

WILL-CAN-MUSTは、キャリア形成を考える上で有効なフレームワークです。「やりたいこと(WILL)」「できること(CAN)」「求められること(MUST)」の3つの要素を整理し、それらが重なる部分を見つけることで、理想的なキャリアを設計できます。定期的に見直しながら、自分のキャリアを主体的に築いていきましょう。