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経理に必要な資格とは?ポイントも解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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経理職を目指す方やキャリアアップを考えている方にとって、どの資格を取得すべきかは大きな関心ごとです。この記事では、経理に必要な代表的資格や、それぞれの難易度、選び方のポイントをわかりやすく解説します。未経験からの挑戦にも役立つ情報です。

経理の仕事に資格は必要?

必須ではないが、資格があると大きな武器になる

経理の業務は、資格がなければ就けないというわけではありません。しかし、会計や税務に関する正確な知識が求められるため、資格を持っていることで以下のようなメリットがあります。

メリット内容
実務への理解が深まる会計処理や帳簿作成などの基本が身に付く
採用や転職で有利資格がスキルの証明となる
キャリアアップに繋がる管理職や経営企画へのステップアップ

特に未経験から経理職を目指す人や、異業種からの転職を考えている場合は、資格取得がスタートラインとなることも多いです。


経理に役立つ主要な資格一覧

業務レベルやキャリアに応じた資格選びがカギ

経理でよく求められる資格を、レベルや目的別に整理しました。

資格名特徴難易度対象者
日商簿記3級経理の基礎を学べる初級未経験者、学生
日商簿記2級実務に直結する知識が得られる中級実務経験者、転職希望者
日商簿記1級管理職レベルの知識が必要上級経理の専門職を目指す人
建設業経理士建設業界特有の経理処理に対応中級建設業界の経理担当者
FASS検定実務能力を定量的に測定中級実務経験者
税理士税務の専門家として独立も可能上級経営支援や税務のプロを目指す人

目的やキャリアビジョンに応じて、段階的に取得していくのが理想的です。


経理資格の選び方

目指すキャリアに合わせて最適な資格を選ぼう

経理資格を選ぶ際は、以下のポイントを意識すると自分に合った資格が見つかりやすくなります。

観点選び方のヒント
現在のスキル未経験なら日商簿記3級、経験者は2級以上
希望業界建設業界なら建設業経理士、一般企業なら簿記
キャリアプラン経理実務→管理職→経営企画など
難易度と学習時間自分の生活スタイルに無理がない範囲で選ぶ

最初から難関資格を目指すよりも、ステップを踏みながら段階的に実力をつけていく方が現実的です。


資格取得のメリットと限界

実務経験と組み合わせてこそ真の力になる

資格はあくまで知識の証明であり、実務で活かせるかどうかは別の話です。以下のような特徴を理解しておくことが大切です。

観点内容
メリット知識の基盤ができる、採用時に評価されやすい
限界実務経験が伴わなければ即戦力にはなりづらい

たとえば簿記2級を持っていても、決算処理や予実管理などの実務を経験していなければ、仕事の幅は限られることがあります。資格取得後は、実務経験を通じて応用力を高めることが重要です。


経理未経験から資格でキャリアを切り開くには

狙いを定めて、学習と実務の両輪で前進する

未経験者が経理職を目指す場合、以下のようなステップで資格取得とキャリア形成を両立させるのがおすすめです。

  • 最初は日商簿記3級からスタート
  • 簿記2級を目標に学習しつつ、アシスタント職で実務経験を積む
  • 実務と並行してFASS検定などでスキルを可視化
  • 将来的に税理士や経営分析系の知識にもチャレンジ

このように、学びと現場経験を組み合わせることで、着実なスキルアップが可能になります。


まとめ

経理の仕事に資格は必須ではありませんが、スキルを証明しキャリアアップを目指す上で大きな力となります。自身の現在地と将来の目標を見極め、段階的に資格を取得することで、着実に実力を高めることができます。資格と実務経験をバランスよく積み重ねて、信頼される経理のプロを目指しましょう。