AIDMA(アイドマ)とは?
消費者の購買行動を5つのステップで整理したモデル
AIDMA(アイドマ)は、1920年代にアメリカで提唱されたマーケティング理論で、消費者が商品やサービスを知り、興味を持ち、欲求を感じ、記憶し、最終的に購買に至るまでの心理の流れを示したものです。
ステップ | 意味 | 説明 |
---|---|---|
Attention(注意) | 商品や広告に目が向く | |
Interest(関心) | 興味を持ち、さらに知りたいと思う | |
Desire(欲求) | 欲しいと感じる感情が生まれる | |
Memory(記憶) | 頭の中に留まり、記憶される | |
Action(行動) | 実際に購入する |
テレビCMやチラシなど、マスメディアを中心とした従来型の広告戦略に適したモデルです。
AIDMAが活用されるシーン
店頭やテレビ広告など「一方通行」のメディアに強い
AIDMAは、インターネット以前の時代に広く活用されてきたモデルで、次のような場面で効果を発揮します。
シーン | 活用ポイント |
---|---|
テレビ・ラジオ広告 | 大量の視聴者に向けて注意と関心を喚起 |
店頭POPや販促物 | 欲求を刺激し、記憶に残す役割を担う |
チラシやカタログ | 繰り返し見てもらうことで記憶と行動を促す |
イベントや展示会 | 興味を持たせ、商品体験で欲求を引き出す |
AIDMAは、消費者との直接的な双方向性が薄い場面でも、その効果が発揮されます。
AISASとは何か?
インターネット時代の購買行動モデル
AISAS(アイサス)は、AIDMAの現代版とされ、2005年に電通が提唱したモデルです。検索エンジンやSNSの普及により、消費者が情報を「自ら調べる」「共有する」行動が重要になったことを反映しています。
ステップ | 意味 | 説明 |
---|---|---|
Attention(注意) | 商品やサービスに目を向ける | |
Interest(関心) | 詳細を知りたいと思う | |
Search(検索) | ネットで情報収集する | |
Action(行動) | 商品を購入する | |
Share(共有) | SNSやレビューで体験を発信する |
AISASは、検索やシェアといった能動的な行動が含まれる点で、AIDMAとは異なる特徴を持っています。
AIDMAとAISASの違い
時代背景と消費者行動の変化に応じたモデルの進化
AIDMAとAISASはどちらも購買行動モデルですが、以下のような違いがあります。
項目 | AIDMA | AISAS |
---|---|---|
提唱時期 | 1920年代 | 2005年 |
特徴 | 受動的、記憶に重きを置く | 能動的、検索・共有が含まれる |
情報源 | テレビ・新聞・チラシなど | ウェブサイト・SNS・検索エンジンなど |
主な活用媒体 | マスメディア | インターネット・デジタル広告 |
消費者の行動 | 広告を見て印象に残る | 自ら情報を調べ、拡散する |
現代のマーケティングでは、AIDMAとAISASを目的や媒体に応じて使い分けることが重要です。
実務での使い分け方
広告戦略やターゲット層に合わせて活用を選ぶ
現代のビジネスでは、AIDMAとAISASを使い分けることで、より効果的なマーケティングが可能となります。
シーン | 推奨モデル | 理由 |
---|---|---|
店舗集客 | AIDMA | チラシや看板などによる記憶への刷り込みが有効 |
ネット通販 | AISAS | 検索から購入、レビュー投稿までが一連の流れ |
SNS広告 | AISAS | シェアによる拡散を前提とした設計が求められる |
大規模イベント | AIDMA | 注意と欲求を刺激し、記憶させる構成が合う |
マーケティング担当者は、対象となる顧客の行動様式を見極めたうえで、最適なモデルを選ぶことが求められます。
まとめ
AIDMAは、消費者の「注意・関心・欲求・記憶・行動」を段階的に捉えた従来型の購買行動モデルであり、AISASはインターネット時代の「検索・共有」といった新たな要素を加えた進化系のモデルです。両者を理解し、場面やターゲットに応じて使い分けることが、現代のマーケティングにおける成功の鍵となります。