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営業日報って?書き方やポイントを解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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営業職にとって欠かせない業務のひとつが「営業日報」です。日々の活動を記録し、上司やチームとの情報共有、自己管理にも役立つ営業日報は、正しく活用すれば業務効率や成果向上にも直結します。しかし、ただ書くだけでは意味がなく、押さえるべきポイントがあります。本記事では、営業日報の役割と基本の書き方、効果的に活用するためのポイントをわかりやすく解説します。

営業日報とは何か?

基本的な定義と役割

営業日報とは、営業担当者がその日の業務内容を記録するための報告書です。訪問先や商談内容、進捗状況、課題や気づきなどを整理することで、上司やチームとの情報共有だけでなく、自身の行動の振り返りにもなります。

なぜ必要とされるのか

営業は外出やオンライン対応が多く、日々の行動が見えにくい職種です。そのため、日報によって「見える化」することで、チーム全体の連携強化や業務改善につながります。


営業日報の主な記載項目

項目名内容例
日付・時間日付や活動時間、商談の時間など
訪問先・対応先顧客名、担当者名、所在地など
商談・対応内容実施した業務内容や提案内容、質問・要望の有無
進捗状況案件のステージ(初回訪問、見積中、契約間近など)
課題・所感課題の発見、気づき、次回対応への方針など

これらをバランスよく記載することで、内容が充実した営業日報になります。


営業日報の書き方ポイント

結論から書く(PREP法の活用)

報告書として読みやすくするには、結論→理由→具体例→まとめの順に書くPREP法が有効です。簡潔で分かりやすい文章が求められます。

感情ではなく事実ベースで記述

「感じたこと」だけでなく、「実際に何が起きたか」を客観的に記録することで、再現性のある情報共有が可能になります。

次の行動につながる内容を記載

「次にどう動くか」を明示しておくことで、上司からのアドバイスも的確になり、行動の質が高まります。


営業日報を活用するメリット

メリット項目内容
自己管理がしやすくなる日々の行動が可視化され、時間の使い方や活動内容を振り返る材料になる
上司とのコミュニケーションが活性化問題や課題を共有しやすくなり、的確な指示やサポートを得やすくなる
営業チームのナレッジ蓄積過去の成功事例や失敗事例を活用し、チーム全体の営業スキル向上につながる
客観的な評価材料になる成果だけでなくプロセスも評価対象となり、公平な人事評価が可能になる

営業日報作成の注意点

注意点項目内容
曖昧な表現を避ける「良かった」「多かった」などの抽象的な表現は避け、数値や事実で記載すること
作業として流さない義務感だけで書くのではなく、自分の営業活動を振り返る意味を意識すること
情報漏洩リスクへの配慮顧客情報の扱いには注意し、社外へ漏れないよう記述方法や管理手段を検討すること

営業日報を効率よく書くための工夫

テンプレートを活用する

日報作成の手間を省くために、あらかじめフォーマットを用意しておくと効率的です。定型化することで記載漏れも防げます。

スマホやタブレットで即時入力

移動中や商談直後にすぐ入力することで、記憶が鮮明なうちに記録ができ、精度の高い情報が残せます。


まとめ

営業日報は、単なる報告書ではなく、自身の営業活動を「見える化」し、次につなげるための貴重なツールです。正しい書き方と活用法を理解し、目的意識を持って取り組むことで、営業力の向上やチーム力の強化につながります。日々の積み重ねが、着実な成果を生み出す原動力となるのです。