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ロジックツリーって?作成方法とポイントを解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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課題解決や企画立案の場面で「問題が複雑すぎて整理できない」と感じた経験はありませんか?そんなときに役立つのが「ロジックツリー」です。ロジックツリーとは、問題や課題を構造的に分解して視覚的に整理する思考ツールです。論点を見える化し、見落としや重複を防ぎながら、効果的な解決策の発見につなげることができます。本記事では、ロジックツリーの基本概念から、具体的な作成方法、活用のポイントまでを分かりやすく解説します。

ロジックツリーとは?

問題やアイデアを「枝分かれ」で整理する思考法

ロジックツリーとは、ひとつのテーマや課題を中心に置き、そこから枝分かれするように要素を分解していく図式化手法です。情報を体系的に整理し、全体像を俯瞰できる構造が特長です。

項目内容
定義問題やテーマを論理的に分解・整理するためのツール
主な目的論点の明確化、課題の可視化、思考の漏れやダブリの防止
使用場面問題解決、仮説立案、企画構想、戦略設計、業務改善など

ロジックツリーの種類

種類特徴
Whyツリー原因追究型。「なぜ?」を繰り返して課題の根本原因を掘り下げる
Howツリー手段分解型。「どうやって?」を軸に、目的を達成する手段を洗い出す
Whatツリー要素分解型。「何があるか?」を基に、全体を構成する要素を網羅的に整理する

ロジックツリーの基本的な作成手順

ステップ解説
1. テーマを明確にする解決したい課題や検討したいテーマを1文で具体的に定義する
2. 分解の軸を決める「Why」「How」「What」のどれで分解するかを選び、目的に合った枠組みを使う
3. ツリー状に展開する論理的に関連する要素を、枝分かれの形で展開し、視覚的に整理する
4. MECEを意識する要素間に「モレなく・ダブリなく」(MECE)の原則を適用し、過不足のない構成にする
5. 検証・整理する各枝の妥当性をチェックし、重複や不要な分岐がないか見直して完成させる

ロジックツリーを使うメリット

メリット項目解説
問題の構造が見える化できる頭の中で複雑化した内容を視覚的に整理でき、課題の全体像が明確になる
抜け漏れの防止MECEに沿って作成することで、思考の抜けやダブリを最小限に抑えられる
論理的な説明が可能になる構造的に情報を提示するため、上司や関係者への報告・提案が説得力を持つ
仮説検証がしやすくなる各要素ごとに検証すべきポイントが整理されているため、アクションに落とし込みやすい

ロジックツリー作成時の注意点とコツ

ポイント項目解説
目的に沿った分解をする分解の目的が「原因追究」なのか「手段探索」なのかで構成が変わるため、最初に目的を明確にする
数字やデータを活用する各要素の妥当性を確認するために、可能であればデータや具体例を組み合わせることが望ましい
過度に細かくしすぎない分解しすぎて逆に混乱を招かないように、適度な粒度で要素を整理する
チームでレビューする一人で作るより、他人の視点を入れてブラッシュアップすることで漏れや偏りを防ぐことができる

まとめ

ロジックツリーは、情報や課題を整理し、論理的に問題解決を進めるための強力なツールです。慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、構造化する力は訓練次第で必ず向上します。日常業務やチームの企画会議などに取り入れていくことで、思考の質が高まり、説得力のあるアウトプットができるようになるでしょう。