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チームビルディングって?方法とポイントを解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「メンバーは優秀なのに、チームとして成果が出ない」「職場の一体感が感じられない」——そんな悩みを抱えるマネージャーは少なくありません。そこで注目されているのが「チームビルディング」です。チームビルディングとは、単なる人の集まりを“成果を生む組織”へと進化させるための取り組みのことです。本記事では、チームビルディングの意味や目的、具体的な方法とその成功のポイントを解説します。

チームビルディングとは?

チームとしての一体感と成果を高める仕組みづくり

チームビルディングとは、メンバーの相互理解と信頼関係を築き、共通の目標に向かって一体感を持って協力し合えるチームをつくるためのプロセスです。特にプロジェクト型業務やリモートワークの普及により、その重要性が一層増しています。

項目内容
定義チームの結束力と協働力を高め、組織としての成果創出を目指す仕組みや取り組みのこと
対象部署、プロジェクトチーム、リーダー層、新入社員グループなど
実施目的信頼関係の構築、コミュニケーションの活性化、共通認識の形成、モチベーションの向上など

チームビルディングの主な方法

方法項目内容と目的
アイスブレイク初対面や緊張感をほぐす軽いゲームや会話で、心の距離を縮める
ワークショップ課題解決や目標設定をテーマにしたグループワークで、協働意識を高める
アウトドア活動非日常の環境でのレクリエーション(例:キャンプ、スポーツ)で、相互理解を深める
1on1ミーティング定期的な上司と部下の対話で、信頼関係と心理的安全性を高める
オンラインイベントリモートチーム向けに、クイズ大会やランチ会などを開催して、距離感の解消を図る

チームビルディングのメリット

メリット項目解説
コミュニケーションの活性化雑談や本音の会話が増えることで、業務上の相談や協力がしやすくなる
モチベーションの向上メンバーの役割や存在意義が明確になることで、仕事への意欲が高まる
チームの一体感が強まる共通の目標を持ち、協力し合う文化が醸成されることで、結束力が向上する
問題解決力の強化多様な視点が集まりやすくなり、創造的なアイデアや柔軟な対応が生まれやすくなる
離職率の低下職場への帰属意識が高まり、メンバー同士のつながりが強くなることで定着率が向上する

チームビルディングを成功させるポイント

成功ポイント項目解説
明確な目的設定をするチームビルディングを「何のために行うのか」を明確にして、活動内容と結び付ける
継続的に取り組む単発イベントではなく、定期的な活動として継続することで効果が定着する
メンバーの主体性を引き出す一方的な押し付けでなく、メンバーが自ら考え、提案し、動けるような工夫が必要
フィードバックを取り入れる実施後に感想や改善案を集め、次回に反映することで納得感と参加意欲が高まる
リーダーの巻き込みが重要上司やリーダーが積極的に参加・支援することで、チーム全体への影響力が増す

チームビルディングの注意点

注意点項目解説
苦手意識への配慮一部のメンバーが活動に苦手意識を持つ場合があるため、強制にならないよう配慮する
楽しさ重視に偏らない単なるレクリエーションに終始せず、目的に沿った設計をすることが大切
評価・成果と結び付けるチームビルディングの成果が業務や評価とどう関わるかを示すことで、納得感が得られる
外注依存しすぎない外部ファシリテーターだけに任せず、社内でも実施可能な方法を取り入れる工夫が必要

まとめ

チームビルディングは、単なるイベントではなく「チームが成果を上げるための土台づくり」です。多様な価値観を持つメンバーが、互いに信頼し、協力し、共通のゴールに向かって力を発揮できる状態を目指すことが、強い組織を生み出します。日常業務の中にチームビルディングの視点を取り入れることで、長期的なパフォーマンスの向上と、持続可能なチーム力の強化につながっていきます。