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MBBって?MBOとの違いは何?ポイントを解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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企業の経営目標や人事制度において、近年注目されているのが「MBB(Management by Belief)」という考え方です。従来の「MBO(Management by Objectives)」と混同されやすいこの手法ですが、その根底にある価値観やマネジメントのスタンスは大きく異なります。この記事では、MBBの基本的な意味、MBOとの違い、導入するメリットや注意点について分かりやすく解説します。

MBBとは?

基本の定義

MBBとは、「信念に基づく経営(Management by Belief)」を意味し、企業の理念や価値観をベースにマネジメントを行う手法です。数字目標だけでなく、社員一人ひとりの共感や信頼を重視した経営スタイルが特徴です。

項目内容
意味企業理念やビジョンに基づいて行動を促す経営
重視するもの共感、信頼、価値観の共有
主な対象組織全体の文化づくりやエンゲージメントの強化

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MBOとは?

基本の定義

MBO(Management by Objectives)は、個人や部門に明確な目標を設定し、その達成度に応じて評価や報酬を決定するマネジメント手法です。短期成果や効率性を重視する点で、MBBとはアプローチが異なります。

項目内容
意味目標による管理。定量的な成果で評価する制度
重視するもの目標設定、成果、評価指標
主な対象個人目標、部署KPI、人事評価制度など

MBBとMBOの違い

項目MBBMBO
中心となる考え方価値観・信念に基づくマネジメント数値・目標に基づくマネジメント
目標設定の軸組織の理念と共感の深さ達成すべき目標と具体的成果
評価対象行動姿勢・理念への一致度数値達成率・業務成果
効果組織文化の醸成・帰属意識の向上効率性・生産性の向上
活用場面ビジョン共有や組織づくり人事評価や報酬制度の運用

MBBは「どうあるべきか」を示し、MBOは「何をどれだけやるか」を明確にするという違いがあります。


MBBを導入するメリット

メリット内容
組織の一体感が生まれる経営理念の共有により、方向性が統一される
自発的な行動が促進される共感が動機となるため、自律的な働き方につながる
長期的視点での成長が期待できる単なる成果ではなく、企業文化の醸成を重視できる
離職率の低下につながる共通価値観に基づく環境が社員の帰属意識を強化する

MBB導入時の注意点

注意点解説
理念の明文化が必要価値観が不明確だと共感が得られず形骸化する可能性がある
押し付けにならない運用経営層のトップダウンではなく、双方向の対話が重要
評価基準の難しさ信念や姿勢の評価は主観が入りやすいため、運用ルールが必要
MBOとのバランスも必要信念だけでなく、成果との整合性を図ることが求められる

MBBとMBOを組み合わせた活用例

近年では、MBBとMBOを組み合わせる「ハイブリッド型」の人事評価制度を導入する企業も増えています。

活用例内容
MBBで価値観を浸透理念への共感度や行動姿勢を重視した評価を設ける
MBOで成果を管理数値目標やプロジェクトの進捗を基に評価する
組織文化と生産性の両立意識改革と結果のバランスが取れた運用を実現

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まとめ

MBBは、企業理念に基づいたマネジメントを行うことで、組織の一体感や自発性を高める新しいアプローチです。MBOとの違いを理解し、目的に応じて適切に使い分けることで、成果と文化の両面から組織の成長を支えることが可能になります。理念経営を目指す企業にとって、MBBは今後ますます重要なキーワードとなるでしょう。