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リーダー育成が失敗する大きな要因って?

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監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「次世代のリーダーを育てたい」と考える企業は多いものの、実際にはリーダー育成がうまくいかず、成果に結びつかないケースも少なくありません。その背景には、育成対象者の選定や育成方法、評価の仕組みなど、さまざまな落とし穴が存在します。本記事では、リーダー育成が失敗する主な要因を解説するとともに、成功につなげるためのポイントについてもわかりやすく紹介します。

リーダー育成が必要とされる背景

背景解説
管理職の高齢化ベテラン層の退職に備え、若手リーダーの早期育成が求められている
働き方の多様化テレワークやプロジェクト制など、柔軟な組織運営に対応するリーダーが必要
人材の流動化優秀な人材が流出しないよう、キャリア形成の機会として育成が重要視されている
変化の激しい経営環境戦略の転換やスピード感ある判断を求められる場面が増加している

リーダー育成が失敗する主な要因

要因解説
適切な人材が選ばれていない能力や資質よりも年次や評価基準だけで選んでしまうケースがある
育成プログラムが形骸化している汎用的な研修に終始し、実務との接続が弱いと成長につながらない
現場との連携不足育成部門と実務現場での指導内容にズレが生じると、実効性が薄れる
振り返り・フォローが不十分一度の研修で終わらせてしまい、継続的な成長支援が行われていない
上司・先輩の支援がないメンターやロールモデルの不在により、孤立しやすくなる
リーダーの定義が不明確組織として「どんなリーダーを求めるのか」が曖昧で、目指す姿が見えない

失敗しないためのリーダー育成のポイント

ポイント解説
明確な選抜基準を設ける素質や意欲、将来性を見極めたうえで対象者を決定する
実務と結びつけるリーダー候補に実際のプロジェクトやチーム管理を任せ、体験を通じて育成する
メンター制度を導入する上司や先輩が伴走することで、不安や悩みに応じた支援が可能になる
振り返りと内省の場を設ける研修後のフォローや1on1ミーティングを通じて、成長の定着を図る
育成プロセスの見える化進捗を可視化し、関係者で情報を共有することで組織として支援しやすくなる
組織ビジョンとの整合性を持たせる「なぜ今リーダーが必要なのか」「どんな行動を期待するのか」を明確に伝えることで納得感が高まる

リーダー育成の成功事例から学ぶ

事例ポイント
プロジェクト型研修若手社員にチームリーダーを任せ、課題解決を通じてマネジメント力を養う
社内表彰制度と連動育成過程での行動や成果を可視化し、評価につなげることでモチベーションを維持する
異業種交流型の育成プログラム他企業との連携により視野を広げ、多角的なリーダーシップを育む

まとめ

リーダー育成は、単なる研修だけで完結するものではなく、選抜、体験、支援、振り返りといった複数の要素を丁寧に組み合わせることが求められます。失敗を避けるためには、対象者の見極めや現場との連携、継続的なフォローが不可欠です。組織の未来を担う人材を本気で育てるために、今一度、育成の仕組みを見直してみてはいかがでしょうか。