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退職金の相場は?業種別に最新の相場を解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「退職金はいくらもらえるのか」これは会社員であれば誰もが一度は気になるテーマです。実際には勤続年数や業種、退職理由、企業規模などによって大きく異なります。本記事では、最新の退職金相場を業種別にわかりやすく解説し、平均支給額や制度の実情を詳しく紹介します。将来の資金計画を立てるためにも、ぜひ参考にしてください。

退職金制度とは?

退職金とは、勤続してきた従業員が会社を退職する際に支給される一時金または年金のことです。あくまで法律上の義務ではなく、企業が独自に制度を設けているケースが多いため、支給の有無や金額にはばらつきがあります。

主な支給形態は以下の2つです。

  • 一時金型 退職時にまとめて支給される形式
  • 年金型(確定給付・確定拠出) 定年後、年金として分割支給される形式

退職理由(定年・自己都合・会社都合)によっても金額に差が出ることがあります。


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退職金の平均相場【全体平均】

以下は、大学卒・高校卒の平均的な退職金相場の目安です(定年退職時)。

最終学歴勤続年数(目安)平均退職金額(定年)
高校卒約38年約1,600万円
大学卒約35年約2,000万円

※これはあくまで定年退職時のデータです。自己都合や中途退職の場合は、おおよそ上記金額の60~70%になるケースが一般的です。


業種別 退職金の相場一覧

退職金の金額は業種によっても大きく異なります。以下に主な業種別の傾向をまとめました。

業種退職金相場(定年時)備考
建設業約2,300万円大企業は特に高水準
製造業約2,100万円年功序列が強く、長期勤務で高額になる傾向
金融・保険業約2,500万円最も高水準。企業年金併用が多い
公務員約2,200万円安定性が高く、退職金の算定も明確
卸売・小売業約1,600万円離職率が高いため、自己都合退職者は少なめ
運輸・物流業約1,500万円中小企業が多く、企業によって大きく異なる
IT・情報通信業約1,400万円ベンチャー系は退職金制度なしのケースもあり
飲食・サービス業約800~1,200万円退職金制度なしの企業も多い

退職金制度が整備されているかどうかは、業界全体よりも各企業のポリシーに左右されるため、入社前の確認が重要です。


退職金の金額が変動する要素

退職金は一律に支給されるものではなく、さまざまな要因によって増減します。以下に代表的な要素を紹介します。

要素内容
勤続年数長いほど支給額は高くなる。一般的には10年ごとに大幅にアップすることが多い。
退職理由定年>会社都合>自己都合の順に金額が高くなるのが一般的。
管理職・役職手当課長級以上の管理職になると加算されるケースが多く、退職金にも反映されやすい。
退職金制度の内容退職一時金制度、確定給付企業年金、確定拠出年金など、制度によって支給方法が異なる。
業績や人事評価一部の企業では退職前数年の人事評価や業績に応じて支給額を調整することもある。

退職金の有無を見極めるには?

就職や転職の際に退職金制度があるかどうかは、以下の方法で確認できます。

  • 就業規則・賃金規程を見る
    退職金に関する項目が明記されている
  • 会社説明会や面接時に質問する
    制度の有無だけでなく、支給条件も確認
  • 口コミサイトやOBの話を参考にする
    実際の支給事例を把握しやすい

退職金制度があっても、支給基準が厳しかったり、自己都合退職ではほとんど支給されない企業もあるため、制度内容の詳細まで確認することが大切です。


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まとめ

退職金は人生後半の大きな収入源となるため、働く上での重要な指標の一つです。業種や企業ごとの制度、勤続年数や退職理由によって金額は大きく変わるため、早めに自分のキャリアプランに退職金を組み込んでおくことが大切です。今後の生活設計や資金計画を立てる上で、現時点での相場や制度の内容を把握しておくことは大きなメリットになるでしょう。