東京都が実施する「第一回社会福祉施設等への非常用電源等整備促進事業補助金」は、災害時に社会福祉施設の機能を維持するために必要な非常用電源設備や関連機器の導入を支援するための制度です。
災害時の停電などに備え、利用者の安全を確保するために、社会福祉施設での非常用電源の整備は非常に重要です。本記事では、この助成金の目的や申請方法、締め切りなどの詳細を解説していきます。
助成金の目的
この助成金の主な目的は、災害時における社会福祉施設の機能維持を図ることです。具体的には、非常用電源を整備することによって、停電時でも施設のサービス提供を継続し、利用者と職員の安全を確保することを目指しています。
この助成金は、東京都が社会福祉施設等に対して提供するもので、設備の購入費用や設置費用の一部を補助することにより、施設の災害対応力を強化することが期待されています。
対象者と対象経費
対象者
助成金の対象となるのは、以下の条件を満たす社会福祉施設です。
条件 | 詳細 |
---|---|
対象施設 | 東京都知事または都内区市町村長の指定を受けた社会福祉施設 |
BCP策定 | 実績報告時までに事業継続計画(BCP)を策定していること |
対象経費
助成対象となる経費には、以下の項目が含まれます。
経費項目 | 詳細 |
---|---|
非常用電源設備 | 都内で使用される非常用電源設備で、総事業費が500万円未満のもの |
外部給電器 | 電気自動車等からの給電を可能にする機器 |
V2H | 電気自動車の電力を建物に供給するための設備 |
可搬型蓄電池 | 持ち運びが可能な蓄電池 |
車両接続型電源 | 車両から電力を取り出すための装置 |
外部電源接続切替盤 | 外部電源を建物へ供給するための切替装置 |
助成額と助成率
助成金額は、以下の基準に基づいて計算されます。補助率は原則として4分の3であり、各設備の補助基準額は以下の通りです。
項目 | 補助基準額 |
---|---|
非常用電源設備 | 5,000千円未満 |
外部給電器 | 800千円 |
V2H | 1,300千円 |
可搬型蓄電池 | 400千円 |
車両接続型電源 | 250千円 |
外部電源接続切替盤 | 500千円 |
その他 | 1,300千円(外部給電器+外部電源接続切替盤) |
補助額は、補助対象機器毎の補助基準額と、機器の設置等に要した費用を比較し、いずれか少ない方の金額に補助率を乗じた金額となります。
申請方法と締め切り
申請は、オンラインで行われ、申請書類を提出する流れとなります。第1回の申請締め切りは令和6年6月28日、第2回の申請締め切りは令和6年12月末を予定しています。申請の際には、実施要綱及び交付要綱を必ず確認し、BCPの策定が条件となっている点にも注意が必要です。申請期間をしっかりと確認し、必要な準備を進めてください。
項目 | 予定時期 |
---|---|
第1回申請締め切り | 令和6年6月28日 |
第2回申請締め切り | 令和6年12月末(予定) |
まとめ
東京都が実施する「第一回社会福祉施設等への非常用電源等整備促進事業補助金」は、災害時の安全確保に向けて、社会福祉施設における非常用電源設備の導入を支援する重要な制度です。
補助金を活用することで、施設は災害時にも継続してサービスを提供することができ、利用者の安全を確保することができます。申請を検討している施設は、申請期間を確認し、必要な準備を整えた上で、早めに申請を進めることが重要です。この機会を活用して、施設の災害対応力を強化しましょう。