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DWHとCDPの違いって?機能やメリットについて解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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データ活用が企業競争力を左右する時代において、「DWH(データウェアハウス)」と「CDP(カスタマーデータプラットフォーム)」は、データ基盤として注目されています。しかし、それぞれの役割や機能には明確な違いがあり、適切な活用には理解が不可欠です。本記事では、DWHとCDPの違い、特徴、メリット、活用シーンについて詳しく解説します。

DWHとは何か?

定義と主な機能

DWHとは、企業内のさまざまなデータを一元的に蓄積・分析できるデータベースのことです。過去の取引や売上、在庫、経理など構造化された情報を効率的に集約し、中長期的な経営判断に役立てられます。

項目内容
主な用途売上分析、在庫管理、経営レポートの作成
特徴複数のシステムからデータを統合し、整理して保存
対象データ構造化データ(数値・日付・コードなど)

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CDPとは何か?

顧客体験を最適化するためのプラットフォーム

CDPは、顧客に関するあらゆるデータを統合・分析し、マーケティング施策やパーソナライズに活かすためのシステムです。Web行動履歴、購買履歴、問い合わせ履歴など多様なデータを取り込み、顧客単位での360度ビューを構築します。

項目内容
主な用途メール配信、広告配信のパーソナライズ、顧客セグメントの作成
特徴顧客IDで情報を紐付け、リアルタイムに活用可能
対象データ構造化・非構造化問わず、あらゆる顧客関連データ

DWHとCDPの主な違い

比較項目DWHCDP
主な目的経営判断・業績分析顧客理解・マーケティング最適化
対象データ数値中心の構造化データ行動ログ含む多様な顧客情報
利用部門経営企画、システム、分析部門マーケティング、営業、カスタマーサクセス部門
リアルタイム性比較的低い(定期バッチ処理が多い)高い(リアルタイム連携が前提)

DWHのメリットと活用シーン

メリット

  • 長期間にわたるデータの蓄積・分析が可能
  • 異なるシステム間のデータ統合に適している

活用シーン(箇条書き)

  • 売上分析や月次報告書の自動生成
  • サプライチェーン全体の可視化と最適化

CDPのメリットと活用シーン

メリット

  • 顧客一人ひとりの行動や傾向を把握し、施策に即反映できる
  • マーケティングの精度が向上し、成果が出やすくなる

活用シーン(箇条書き)

  • 会員向けキャンペーンのパーソナライズ配信
  • Webサイトの表示内容を顧客属性ごとに切り替え

DWHとCDPはどう使い分けるべきか?

両者を連携させる活用が理想

DWHは会社全体のデータ統合と長期的な戦略立案、CDPは顧客接点の強化と即時対応に適しています。たとえば、DWHで抽出した購買傾向をもとに、CDPでパーソナライズされた施策を展開するなど、両者の役割を明確にしながら併用することで、企業のデータ活用力は格段に高まります。


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まとめ

DWHとCDPは、どちらも企業にとって欠かせないデータ基盤ですが、その目的や機能、使われる部門は異なります。DWHは「社内の数字を整理・分析」、CDPは「顧客との関係性を深める施策の実行」に強みがあります。両者を正しく理解し、目的に応じて使い分けることで、企業の成長スピードを一段と加速させることができるでしょう。