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賃貸オフィスを契約するときの注意点とは?ポイントも解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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事業の本格的なスタートや拡大に合わせて賃貸オフィスを契約するケースは多くあります。しかし、契約後に「想定外のコストがかかった」「条件が合わなかった」と後悔することも少なくありません。この記事では、賃貸オフィスを契約する前に知っておきたい重要な注意点や、押さえておくべき契約のポイントについてわかりやすく解説します。

賃貸オフィス契約前に確認すべき5つの基本事項

ビジネスを左右する重要ポイント

賃貸オフィスを選ぶ際には、見た目の良さや立地の便利さだけでなく、以下のような基本的な要素をしっかり確認する必要があります。

確認項目内容
契約期間の確認1年・2年更新が一般的だが、途中解約時の違約金条件もチェックが必要
用途制限の有無事務所利用可であっても、業種によっては禁止されるケースがある
共益費の内容家賃に含まれるのか、別途請求されるのかで総コストが大きく変わる
保証金・敷金の額一般的に賃料の6ヶ月分など高額になることが多く、返金条件も契約前に要確認
原状回復の条件解約時の負担額に直結するため、どこまでが借主負担なのか契約書に明記されているかを確認

これらの基本条件は、将来のトラブルや追加出費を防ぐために非常に重要です。


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賃貸オフィスの選び方と立地の重要性

業種に合った立地が成功を左右する

オフィスの立地は、従業員の通勤や顧客対応、さらには事業のブランディングにも直結します。以下に、立地選びの際のポイントをまとめました。

選定基準内容
駅からの距離徒歩5分以内が理想的。スタッフや来客の利便性が高くなる
周辺の環境騒音、治安、コンビニや銀行などの生活インフラも評価材料になる
競合企業の有無業種によっては同業が多いエリアを避けることで差別化が可能
賃料相場の比較エリアごとの相場を比較し、予算に見合う物件かどうかを確認
オフィスの外観ビルの管理状態や清潔感が顧客や求職者に与える印象にもつながる

オフィスは単なる「作業場」ではなく、企業イメージを形作る大事な要素でもあります。


賃貸オフィス契約に関する費用項目の内訳

契約時の初期費用は想像以上に高額になる場合も

賃貸オフィス契約には家賃以外にも様々な費用が発生します。以下の表に主な費用項目を整理しました。

項目内容
敷金(保証金)通常、賃料の3~6ヶ月分程度。解約時に返還されるが条件付きの場合もある
礼金1~2ヶ月分が相場。返還されない費用
仲介手数料家賃の1ヶ月分程度が一般的。仲介業者への報酬
前家賃契約開始月分の家賃(または翌月分)を前払い
火災保険料入居時に加入が義務付けられている場合が多い
原状回復費用契約終了時に請求される可能性がある。条件を事前に把握しておく必要あり

初期費用を正しく見積もらないと、資金繰りに影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。


契約書で見落としがちなポイント

契約書を隅々までチェックすることが重要

賃貸オフィス契約の契約書には専門用語や独自の取り決めが多く含まれているため、下記のポイントを中心に注意深く読み込みましょう。

注意すべき条項内容
更新時の条件更新料の有無、更新手数料、契約自動更新の可否など
途中解約の条件退去までの通知期間(通常は2~3ヶ月前)や違約金の有無
看板設置の制限ビルの外観や共有部に看板やロゴの表示が許可されているかの確認
什器や設備の持込制限特定の機器や内装工事が制限されることもある
サブリースの可否他社への転貸が可能かどうか(多くの場合は禁止されている)

不明点は契約前に管理会社や仲介業者へ確認を取りましょう。口約束ではなく、文書で残すことが大切です。


賃貸オフィスを契約する際の手順

スムーズな契約に向けた流れを知っておく

初めて賃貸オフィスを契約する方のために、一般的な契約までの流れをまとめました。

手順内容
1. 条件整理希望エリア・広さ・予算などの条件を明確にする
2. 物件検索・内覧複数物件を比較し、実際に内覧して確認
3. 入居申し込み入居申込書を提出し、審査を受ける
4. 契約内容の確認契約書を隅々まで確認し、必要があれば専門家に相談
5. 契約締結・入金初期費用を支払い、正式に契約完了
6. 入居・業務開始引っ越しとオフィス環境の整備後、事業をスタートさせる

焦らず丁寧に進めることで、トラブルのない賃貸契約が実現できます。


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まとめ

賃貸オフィスの契約は、事業の成長を支える大きな意思決定です。立地や契約内容、初期費用、設備面などを総合的に判断し、自社に最適な物件を選ぶことが成功のカギとなります。契約書は細部まで確認し、不明点は事前にクリアにすることが大切です。将来のトラブルを防ぐためにも、慎重かつ計画的なオフィス選びを心がけましょう。