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ジョブディスクリプションって?ポイントも解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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近年の人材マネジメントや採用活動において、注目を集めているのが「ジョブディスクリプション」という考え方です。これは、職務の内容や責任範囲を明確に記載した文書で、職務基準の明確化や成果主義の実現に欠かせないツールとされています。本記事では、ジョブディスクリプションの基本的な意味と作成時のポイントについて、実務的な観点から分かりやすく解説します。

ジョブディスクリプションとは何か

ジョブディスクリプションとは、「職務記述書」とも訳される、業務内容や責任範囲、求められるスキルなどを明文化した書類のことです。欧米では一般的な雇用契約の要素であり、近年は日本企業でも導入が進みつつあります。

項目内容
目的業務範囲の明確化と役割の整理
使用場面採用、評価、人事異動、報酬設計など
表記内容職務名、業務内容、必要スキル、責任範囲など

これにより、社員ごとの業務期待値が明確となり、組織全体のパフォーマンス管理が行いやすくなります。


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ジョブディスクリプションに記載すべき項目

効果的なジョブディスクリプションを作成するには、必要な要素を過不足なく記載することが重要です。

項目内容
職務名具体的な職務の呼称
職務概要業務全体の目的や役割の要約
業務内容日常的に行う業務や定期的タスク
責任範囲担当業務の成果や裁量の範囲
所属部署組織内の位置づけ、上司や部下との関係
必要スキル・経験求められる知識、資格、経験年数など
勤務条件勤務地、時間、休日などの就業条件

これらを明記することで、採用時のミスマッチや評価基準のあいまいさを防ぐことができます。


ジョブディスクリプションの活用シーン

ジョブディスクリプションは、採用活動にとどまらず、企業運営の多くの場面で活用できます。

活用場面具体例
採用求人票の明確化、候補者との期待調整
人事評価評価基準の明確化と公正な査定
異動・昇格適正な配置やキャリアパスの設計
報酬設計職務内容に基づいた給与設定
働き方改革業務の見直しと効率化の推進

このように、組織内の透明性を高め、労使双方の納得感を得るうえで有効なツールとなります。


作成時のポイントと注意点

ジョブディスクリプションを効果的に運用するには、作成方法にも注意が必要です。

ポイント説明
明確で簡潔な表現あいまいな表現を避け、誰が読んでも理解できる内容にする
定期的な見直し業務内容の変化に応じて内容を更新する
社内での整合性同一職種間での表記の統一と公平性を保つ
本人確認・同意対象者と内容を共有し、認識を一致させる

とくに導入初期は、担当者だけでなく現場の従業員も巻き込んで、実態に合った内容とすることが求められます。


ジョブ型雇用との関係

ジョブディスクリプションは、「ジョブ型雇用」と密接な関係があります。ジョブ型雇用とは、職務に基づいて人を配置する制度で、欧米では一般的な雇用形態です。

比較項目メンバーシップ型ジョブ型
配置基準人に仕事を割り当てる仕事に人を割り当てる
柔軟性異動・転勤が前提職務固定が原則
評価総合的な人物評価職務成果に基づく評価
適用企業日本企業に多い外資系・IT企業などに多い

ジョブディスクリプションを導入することで、ジョブ型の考え方を部分的に取り入れることが可能となります。


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まとめ

ジョブディスクリプションは、職務内容や責任を明確にすることで、人材の採用や評価、配置、報酬決定など、組織運営のあらゆる場面で活用される重要なツールです。作成にあたっては、簡潔で具体的な表現を用い、現場との整合性を保つことがポイントです。

これからの働き方改革や成果主義に対応するためにも、ジョブディスクリプションの理解と導入を進めることが、企業の競争力強化につながるでしょう。