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「ご一緒させてください」ビジネスで使っていい?正しい使い方を解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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ビジネスシーンで「ご一緒させてください」という表現を使うことがありますが、実はこの言い方は適切でない場合があります
正しい敬語を使わなければ、相手に違和感を与えたり、失礼な印象を持たれたりすることがあるため、注意が必要です

本記事では、「ご一緒させてください」の正しい使い方や、ビジネスシーンでの適切な言い換え表現について解説します

「ご一緒させてください」はビジネスで使えるのか

「ご一緒させてください」は、敬語としては誤用であるため、ビジネスシーンでは適切ではありません

「ご一緒させてください」の誤用ポイント

項目内容
二重敬語になっている「ご一緒(尊敬語)」+「させてください(謙譲語)」が重複
正しい敬語ではない本来は「ご一緒する」「同行する」が適切
相手への敬意が不足することがある目上の人に使うと、不自然な印象を与える

そのため、ビジネスシーンでは別の表現を使うことが望ましいです


「ご一緒させてください」の正しい使い方

「ご一緒させてください」は、カジュアルな場面では使うことができますが、フォーマルな場面では適切な言い換えが必要です

適切な表現への言い換え

状況適切な言い換え例文
同行したいとき「ご一緒いたします」「会議にご一緒いたします」
参加を申し出るとき「ご一緒させていただけますか」「来週の研修にご一緒させていただけますか」
目上の人に同行を申し出るとき「ご同行させていただければ幸いです」「お客様訪問にご同行させていただければ幸いです」

場面や相手に応じて適切な敬語を選ぶことが重要です


「ご一緒させてください」の間違った使い方と注意点

誤った使い方をすると、相手に違和感を与えたり、不適切な表現になったりすることがあるため、注意が必要です

「ご一緒させてください」を使う際の注意点

間違った使い方理由
目上の人に対して使う相手への敬意が不足しているように感じられる
フォーマルな場面で使う正式な場では「ご同行させていただく」が適切
「させてください」を乱用する依頼の表現としては「ご一緒できますか」がより丁寧

例えば、上司や取引先に対して「商談にご一緒させてください」と言うと、不自然な印象を与えるため、「ご同行させていただければ幸いです」とするほうが望ましいです


「ご一緒させてください」の適切な言い換え表現

ビジネスシーンでは、より丁寧で適切な表現を使うことが求められます

「ご一緒させてください」の言い換え表現

状況適切な言い換え例文
同行を希望する場合「ご一緒いたします」「営業訪問にご一緒いたします」
許可を求める場合「ご一緒してもよろしいでしょうか」「会議にご一緒してもよろしいでしょうか」
上司や取引先と同行する場合「ご同行させていただければ幸いです」「商談にご同行させていただければ幸いです」

このように、相手や場面に合わせて適切な敬語を選ぶことが大切です


「ご一緒させてください」を使ったビジネスメール例

ビジネスメールでは、「ご一緒させてください」よりも、より丁寧で適切な表現を使うことが望ましいです

① 研修参加の申し出メール

件名
【来週の研修について】

本文
〇〇様

お世話になっております
来週の研修についてですが、もし可能でしたらご一緒させていただけますでしょうか

ご都合をお聞かせいただけますと幸いです
何卒よろしくお願いいたします

〇〇株式会社
△△(自分の名前)


② 取引先訪問の同行依頼メール

件名
【取引先訪問の件について】

本文
〇〇様

お世話になっております
来週の〇〇商事様への訪問に関しまして、私もご同行させていただければ幸いです

何卒よろしくお願いいたします

〇〇株式会社
△△(自分の名前)


まとめ

「ご一緒させてください」は、敬語として誤りがあるため、ビジネスシーンでは適切な言い換え表現を使うことが重要です

「ご一緒させてください」のポイント

ポイント内容
「ご一緒させてください」は二重敬語「ご一緒(尊敬語)」+「させてください(謙譲語)」が重複している
ビジネスシーンでは適切な敬語を使う「ご一緒いたします」「ご同行させていただければ幸いです」などを使用
目上の人にはより丁寧な表現を「ご同行させていただく」「ご一緒してもよろしいでしょうか」が適切

適切な敬語を使い、相手に失礼のないビジネスコミュニケーションを心がけましょう