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「結構です」は敬語になる 目上の人への使い方も解説

お役立ち情報
監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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ビジネスシーンで「結構です」という表現を使うことがありますが、実は使い方によっては失礼に聞こえることがあります
特に、目上の人に使う際には注意が必要です

本記事では、「結構です」の意味や敬語としての正しい使い方、ビジネスシーンでの適切な言い換え表現を解説します

「結構です」は敬語になるのか

「結構です」は、肯定と否定の両方の意味を持つ表現であり、使い方によっては誤解を招くことがあります

「結構です」の基本情報

項目内容
意味「十分である」「不要である」の両方の意味を持つ
敬語の種類丁寧語(尊敬語や謙譲語ではない)
注意点目上の人に対しては失礼に聞こえることがある

「結構です」は丁寧語のため、敬語ではあるものの、目上の人に使う際にはより丁寧な表現が望ましいです


「結構です」の正しい使い方

「結構です」は、肯定の意味と否定の意味の両方があり、場面によって使い分けが必要です

「結構です」の使い方

意味使用例適切な使い方
肯定(満足・問題ない)「お飲み物のおかわりは結構です」カジュアルな場面では使用可
否定(不要・断る)「お申し出は結構です」目上の人には不適切な場合がある

特に、「結構です」とだけ伝えると、冷たい印象を与えることがあるため、相手への配慮が必要です


「結構です」の間違った使い方と注意点

「結構です」は、使う場面によっては失礼な印象を与えるため、注意が必要です

「結構です」を使う際の注意点

間違った使い方理由
目上の人への断りとして使うぶっきらぼうな印象を与え、失礼に聞こえることがある
「結構です」だけで返答する何を指しているのか曖昧になり、冷たい印象を与える
強い否定の意味で使う場合によっては「もう結構です」と受け取られ、不快感を与える可能性がある

例えば、取引先からの提案を断る際に「結構です」とだけ言うと、冷たい印象を与えてしまいます
そのため、ビジネスシーンではより丁寧な表現に言い換えることが望ましいです


「結構です」の適切な言い換え表現

「結構です」を使う場面では、より柔らかく、相手に配慮した表現に言い換えると良いでしょう

「結構です」の言い換え表現

状況適切な言い換え例文
申し出を断る場合「お気持ちだけ頂戴いたします」「お気持ちだけ頂戴いたします ありがとうございます」
不要であることを伝える場合「恐れ入りますが、今回は遠慮いたします」「恐れ入りますが、今回は遠慮させていただきます」
満足していることを伝える場合「十分いただいております」「ありがとうございます 十分いただいております」

このように、相手への配慮を加えた表現を使うことで、より丁寧な印象を与えることができます


「結構です」を使ったビジネスメール例

ビジネスメールでは、「結構です」をそのまま使うのではなく、より丁寧な言い回しを取り入れることが重要です

① 提案を断るメール

件名
【ご提案についてのご返信】

本文
〇〇様

お世話になっております
貴社からのご提案につきまして、誠にありがとうございます

慎重に検討いたしましたが、今回は見送らせていただくこととなりました
また機会がございましたら、ぜひよろしくお願いいたします

何卒よろしくお願い申し上げます

〇〇株式会社
△△(自分の名前)


② お礼を述べながら断るメール

件名
【ご厚意に対する御礼】

本文
〇〇様

お世話になっております
このたびはお心遣いをいただき、誠にありがとうございます

お気持ちだけありがたく頂戴し、今回は遠慮させていただきます
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます

〇〇株式会社
△△(自分の名前)


まとめ

「結構です」は敬語ではあるものの、ビジネスシーンや目上の人に対しては適切な言い換え表現を使うことが望ましいです

「結構です」のポイント

ポイント内容
肯定と否定の意味がある「満足している」「不要である」の両方の意味を持つ
目上の人には適切でない場合があるぶっきらぼうな印象を与える可能性がある
より丁寧な言い換えを活用する「お気持ちだけ頂戴いたします」「恐れ入りますが、今回は遠慮いたします」などが適切

適切な表現を使い、相手に配慮したビジネスコミュニケーションを心がけましょう