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メタ認知能力って?種類と向上方法を解説

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監修者
竹村 直浩
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「うまくいかなかった理由を自分で説明できる」「どこが分からないかが分かる」——このような自己認識力の高い人には、共通して「メタ認知能力」が備わっています。メタ認知能力とは、自分の思考や行動を客観的に捉えてコントロールする力のこと。学習、仕事、対人関係など、あらゆる場面で成果を左右する重要なスキルです。本記事では、メタ認知能力の意味や種類、そして誰でも実践できる向上方法についてわかりやすく解説します。

メタ認知能力とは?

「自分の考え方を考える力」

メタ認知能力とは、自分自身の思考、感情、行動などを客観的に観察し、必要に応じて調整・修正する力のことを指します。「考えることについて考える」という一段階高い視点を持つことで、効果的な判断や行動が可能になります。

項目内容
定義自分の思考・感情・行動を認識し、調整できる能力
対象認知(知識や思考)、感情、行動などの自己理解
関連キーワード自己制御、内省力、自己観察、自己理解、自己調整

メタ認知能力の主な種類

種類解説
メタ認知的知識自分が何を知っているか、知らないかを理解する力。学習スタイルの把握や適切な戦略選択に役立つ
メタ認知的モニタリング思考や行動の進捗状況をリアルタイムで観察する力。途中で問題点を察知することで、修正が可能になる
メタ認知的コントロール目的に向かって最適な判断や行動に切り替える力。感情のコントロールやリスク判断において有効

メタ認知能力が高い人の特徴

特徴項目解説
振り返りの習慣がある経験や結果を分析し、次に活かすための内省が自然にできる
客観的な視点を持てる自分の行動を外から見るような視点で判断できる
感情に振り回されにくい感情の起伏を冷静に見つめ、過度な反応を避けることができる
学びの質が高い自分に合った学習方法や改善点を把握し、効果的に知識を定着させられる

メタ認知能力の向上方法

方法項目解説
リフレクションの習慣化日報や振り返りシートを使って、自分の行動や思考を記録し分析する
フィードバックを受け入れる他者からの客観的な視点を得ることで、自己認識の精度が高まる
ジャーナリングを行う感情や考えを文章にすることで、自分の内面を整理しやすくなる
マインドフルネスの実践今この瞬間の思考や感情を意識的に観察することで、自己調整力が鍛えられる
メタな問いを使う「自分はなぜこう考えたのか?」「他に視点はないか?」といった問いを日常的に取り入れる

メタ認知能力が活きる場面

活用シーン解説
学習・自己啓発自分に合った学習法を選び、学習効率を高めることができる
マネジメント・リーダーシップ状況を俯瞰し、部下やチームに応じた適切な対応が取れる
コミュニケーション自分の伝え方や相手の受け取り方を意識し、対話の質を向上させる
問題解決感情に流されず、論理的に問題の本質を見抜いて行動できる

まとめ

メタ認知能力は、自己理解と自己成長を支える根本的な力です。単に「知っている」だけでなく、「どうやって知ったのか」「なぜそう思うのか」といった視点を持つことで、学習や仕事、対人関係の質が大きく変わります。日常の中で少しずつ「自分を観察する習慣」を取り入れ、思考と感情の整理力を高めることで、あらゆる場面での判断力と適応力を養うことができるでしょう。